アメリカ キャンピングカー博物館その4
Recreational Vehicle/Manufactured Housing Hall of Fame Museum and Archival Library
You may also like ”History of RV in USA”
1946 Kit Teardrop with 1930 Model A Ford
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殿堂入りしているダン・ポカパリア氏が設立したKit Trailer社で製造された
1950 Sporter; The First Trailer by Fleetwood![]()
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1954 Holiday Ramber Travel Trailer
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殿堂入りしているリチャード・クリンガー氏が1953年にKlingler Products Companyを創業。
1954 Shasta 15 foot Travel Trailer![]()
Shasta社の15ftトラベルトレーラー。同社の羽根形のロゴは付いていない。
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1954 Spartan Imperial Mansion 8 X 42![]()
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オクラホマ州タルサのSpartan Aircraft社で生産された横8×長さ42ftのモビールホーム。
1954 Yellowstone 18 foot Travel Trailer![]()
1946年にエルマー・ウィーバーがインディアナ州ワカルーサでYellowstone社を創業。
1955 Ranger Fiberglass POP-UP Trailer![]()
1955年、カリフォルニア州アナハイムのHille Engineering社で200台弱生産された
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クライド・グランブッシュ氏がE-Z Kamper社を創業する前に作った木製の試作テントキャンパー。
1957 Serro Scotty 12' Tear Drop Trailer Rear Entry
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ペンシルベニア州アーウィンでジョン・セロ氏が設立したSerro Travel Trailers社
1957 Serro Scotty 10' Teardrop Trailer![]()
ジョン・セロ氏が設立したSerro Travel Trailers社によって造られた。。
1958 Airstream 'der Kleiner Prinz![]()
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1962 Mallard 13 foot Travel Trailer![]()
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1950年代から60年代にかけて人気のあった超小型13ftトラベルトレーラー。
1964 Coachmen Cadet 15 foot Travel Trailer![]()
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殿堂入りしているCoachmen社トーマス・カーソン氏が最初に作った15ftトレーラー。
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1963~1979年にかけ、前輪駆動のモーターホーム”Cortez”がミシガン州カラマンズーの
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1962年、インディアナ州でエドワード・イーノック氏がWestward Coach社を設立。
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殿堂入りしているフランクリン・ニューカマー氏が設立したFAN Coach社で
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ティアドロップ型のトレーラー。 ティアドロップの草分け的存在。
後部フードを開けるとキッチンが現れるのは、現代のティアドロップと同じ。
ホワイトガソリンではなく、ガスを使ったコンロは先進的。
二人が就寝でき、小型軽量なので乗用車や単車でも牽引可能。
1950 Sporter; The First Trailer by Fleetwood
殿堂入りしているFleetwood社の創業者ション・クリーン氏が最初に手掛けたRV。
ション・クリーン氏を始め、創業家出身の社長は殿堂入りしている。
キッチン、ダイニング、ベッドの他、この頃になると冷蔵庫が標準装備されるようになる。
戦後のトラベルトレーラーの標準的な形態が完成した。
1950年、カリフォルニア州リバーサイドでRV用ブラインドメーカーCoach Specialties社
として創業し、1953年にFleetwood Trailer社と改名してRV製造に参入する。
1957年、Fleetwood社に改名し、一時的に世界最大のRV製造会社に成長。
2009年に破産申請するが、Allied Specialty Vehicles(ASV)社の事業会社として再建。
現在は本社をインディアナ州ディケーターに移し、
RV生産工場をエルクハート東隣のミドルベリーに集約した。
リバーサイドにあった工場は2010年にMVP RV社が買い取るが、
2012年にMPV RV社は中国資本に飲み込まれ消えてしまう。
2007年F社が米国証券取引委員会(SEC)に提出している資料
1954 Holiday Ramber Travel Trailer
Holiday Rambler社に改名した当時に生産された最も人気のあった初期モデル。
装備は、当時としては標準。 内装にカエデ材が使用されている。
帆布の軍用ストレッチャータイプのベッドが標準ベッドの上にパイプで設えてある。
1986年 Harley-Davidson社に、1996年にはMonaco Coach社に買収される。
2013年 Holiday Rambler社は、Fleetwood社同様にASV社の傘下に入る。
Holiday Rambler社の歴史は、ココ。
1954 Shasta 15 foot Travel Trailer
ロゴの羽根は、上部ベッドの換気口を覆うように取り付けられていた。(下の写真参照)
標準的装備だが、水はシンク上部の戸棚に設置されたタンクから重力で蛇口に送られる。
1941年、Shasta社はカリフォルニア州シャスタ湖近くで創業する。
1976年、Shasta社はCoachmen RVに買収された。 更にCoachmen社は
2008年にForest River社に買収される。 そのForest River社が、
Shasta RVブランドとして現在もトラベルトレーラーを生産している。
1960 Cadillac convertible & New retro trailer ”1961 Airflyte”
写真は、retrorenovation.comより借用。
上のレストア写真の投稿が反響を呼び、Shasta RV Airflyteが復活する事に!
写っているのは、Forest River社(兼Shasta社)の社長 マーク ルーカス氏。
2014年8月 Shasta RVは1961年式Airflyteのレプリカを生産すると発表し、
3日間で限定1,941台を完売した。 1941台は、Shasta RVが創業した年に因んで。
レプリカには当時の部品が80%使用されており、価格は US$14,998~。
参考記事 → RV Businessと ココ、Youtube動画
写真は、Facebook ”Shasta Airflyte 1961 Re-Release Retro RV”より借用
1954 Spartan Imperial Mansion 8 X 42
1946 Studebaker Mobile Home Toter
モビールホームを牽引する為に設計された初期のトラック。
31㎡(2.4m×12.8m)、約10坪の床面積を有する巨大なトレーラー。 装備は一般住宅と同じ。
航空機製造会社Spartan Aircraft社は、石油業者ポール・ゲッティ氏により1928年に設立される。
戦時中は政府から軍人や軍需産業労働者の住宅としてモビールホーム3万5千台を受注する。
第二次大戦直後、余剰となった飛行機の生産能力を生かしてモビールホームを量産。
1940年代から50年初頭にかけ、Spartanは最上級のモビールハウスとして認知された。
アルミの外殻は、航空機の技術を活かして組み立てられた。
壁の中の間柱や屋根の垂木はアルミ製で、断熱にコールタール、内装は樺材が使われた。
左右に 回り込んだ前面の窓は、Spartanのトレードマークになった。
スパルタントレーラーは靖国神社で見る事が出来る。 → 「1947 Spartan Manor 25ft」
1954 Yellowstone 18 foot Travel Trailer
このアルミ外装の18ftトラベルトレーラーは1950年代初頭に生産された上級モデル。
一般住宅と同じ冷蔵庫やガスコンロが採用された。
当時のトレーラーでは、未だホワイトガソリンのコンロが普通だった。
明るい室内にするために明るい色の樺材が用いられた。
後部ドアは火事の時の非常脱出口として追加された。
(現在のRVは非常脱出口として、窓が設定されている車両が多い)
Yellowstone社は1990年に倒産し、Gulf Stream Coach社に吸収される。
現在もYellowstoneはブランド名として存続している。
1955 Ranger Fiberglass POP-UP Trailer
ポップアップテントトレーラー。 キャンパー胴体に初めてファイバーグラスが採用された。
単語スライドアウトを最初に使用したメーカーで、後方のベッドは胴体からせり出す。
1956 E-Z Kamper Tent Trailer Prototype
クライド・グランブッシュ氏は、殿堂入りしている。
この試作テントキャンパーは、彼の家族で使用していた。
牽引する自動車に合わせサーモンピンクに塗装した時、
塗装屋が冗談で説明文”MFD by Loyal Trailer Co. Loyal, WI”と後部に書いた。
試作品でキャンプしている内に製作依頼が来るようになり、需要の存在を知る。
その後、彼は会社を設立し、鉄製の車体でトレーラーを製造するに至る。
1957 Serro Scotty 12' Tear Drop Trailer Rear Entry
によって造られた後方ドアの全長12ftティアドロップ型トレーラー。
小型なのは、当時一般的だった車庫に収まるサイズにした為。
床暖房、シンク、コンロが装備されている。 Youtube画像
参考サイト → Scotty History
1957 Serro Scotty 10' Teardrop Trailer
横ドアの全長10ftティアドロップ型トレーラー。
トレーラー後部は荷室になっていて、収納テーブルが備わっている。
1958 Airstream 'der Kleiner Prinz
これまで生産されたフル装備のエアストリームトレーラーの中で最も短い10ft。
後のモデル”Banb”と当時あまり意識しなかったヨーロッパ市場向けの試作車。
1960年式”Bambi” Travel Trailerは、ニューヨーク近代美術館にも展示されている。
1958 Airstream Flying Cloud
1931年、カリフォルニア州ロサンジェルスでウォーリー・バイアム氏により設立された
Airstream社の1958年式 22ftトラベルトレーラー”Flying Cloud”。
大型化され、ダブルベッドやソファーがトレーラーに入るようになる。
トイレ、ガス暖房、冷蔵庫、ガスコンロ、水ポンプ、110V発電機が装備された。
1958年、車体前後の屋根曲面を構成するアルミ板を13枚から7枚に変更。
(ビンテージエアストリームファンの間では、この”羽板”の枚数が重要)
下の写真は、創業当時に買収したBowlus-Teller Manufacturing社の
”Road Chief”を踏襲した”Clipper”と13羽根の”Caravanner”。
1936 Airstream Clipper, 1956 Airstream Caravanner
写真は、OldTrailer.comより借用
エアストリームの歴史 → enWiki、エアストリームジャパン
Airstream社はアメリカを代表するRVメーカーとなり、現在は生産拠点を
オハイオ州ジャクソンセンターに移し、毎週50台のトレーラーを生産している。
1962 Mallard 13 foot Travel Trailer
台所、ダイニング、就寝5人まで対応するベッド等、今日では当たり前になった
快適な設備を備えている。 トイレ設備は、未だ一般のトレーラーに採用されなかった。
このトレーラーは、一家族が30年間定期的にに使っていたモノ。
1952年ウィスコンシン州ウエストベンドでシルベスター・ホーン氏によりMallard Coach社が
設立され、1992年に倒産。 その後、MallardブランドはFleetwood社に買い取られた。
2010年、Heartland RVはFleetwood社からMallardブランドを購入し、現在もMallardを生産。
詳しくは、→ Tin Can Tourists Wiki
1964 Coachmen Cadet 15 foot Travel Trailer
ベッドは手動昇降式になっていて、使わない時は天井に近い場所にある。
車両脇のダルメシアン”Pete”は、Coachmen社のマスコット犬。
1960年初頭、インディアナ州ミドルベリーでカーソン兄弟がCoachmen社を設立。
2008年、Forest River社が買収し、CoachmenブランドのRVを生産している。
1964 Clark Cortez Motorhome
フォークリフト等の重機を製造していたClark Equipment社により生産された。
天井から革紐で吊り下げられたベッドは、ダイネットと組み合わせれば大型ベッドになる。
1966 Mustang Travel Trailer
設立前はピックアップキャンパー(トラキャン)を製造し、設立後はトレーラーも生産。
この”Mustang”トラベルトレーラーも車種の一つだった。
2階建てのベッドは、労働者の泊る飯場のような設計になっている。
小さなシャワー付きバスルーム、シンクと腰かけを個室にまとめる事が
人気の装備になり、これが1960年代に流行した。
これ以前は、キャンパートレーラーにバスとトイレを装備するのは稀だった。
1962年10月に”Mustang”を商標登録するが、その直後にフォード社が
スポーツカー”Mustang”を発表。 Westward Coach社は訴訟を起こした。
その結末は、・・・ココ。.
1967 FAN Luxury Liner Travel Trailer
製造された22ft”Luxury Liner”トラベルトレーラー。 Youtube動画
フル装備になっており、現代のトラベルトレーラーと同じ形態になっている。
アンチスウェイ(横揺れ防止)として、トーションバーによる”MOR/ryde”タイプの
懸架装置が採用された。
1954年、インディアナ州ワカルーサでFAN Coach社が設立され、
1978年にCoachmen社に買収される。 詳細は、Tin Can Tourists Wikiへ。
「アメリカ キャンピングカー博物館 #5」へつづく。

<参考サイト>
<参考記事>
「アメリカ縦横断 20131108 #28」※”お友達”のみ閲覧可能