鈴なりの積載車
A Car Carrier Trailer loaded with bunches of vehicles
”最大積載量 女房子供が食えるだけ”、”同乗するなら俺に乗れ” (China)
”Maximum payload? In Chaina, it depends on my huge family!” なのかも?!
Photos in China, are reprinted with permission from abenteuerosten.de
■冒頭の写真は、2014年に中国で撮影されたもの。 農業用の小型3輪トラクターがカーキャリアに満載されている。 その数、おおよそ100台。 これだけ架台を大型にして走行可能なのは、中国とインドだけかも。 斜めにするアイデアは、RV旅行中のアメリカで時々見かけた。 しかし、中国の積載とは違い、牽引して運搬する場合。 下の写真のように、一度に複数台の大型車両を運搬するユニークな方法がある。
大型トラックが、3台の大型トラックを牽引 (USA)
Incredible 3-up, a truck-Tractor pulling three Truck-Tractors (Triple-hauling)
写真は、ブログ記事 Double-towing ダブルトーイングより転載。
■この記事の主題は、一度に数多くの車両を運搬するカーキャリア(Car Carrier Trailer)について。 でも折角なので、以前の記事で書いた1台の運搬について少し紹介。 事故や故障時は牽引して運ぶのが一般的で、前輪又は後輪を持ち上げて牽引する。 トラックやトレーラーの架台に積載する運搬は、納車や走行不能車への対応時に多い。 アメリカでは、RV(キャンピングカー)で乗用車を引き連れて旅行する時は4輪接地で牽引したり、車輪を牽引用ドーリーに載せて運搬する。 希少車や高級車はコンテナボックス等の箱入りで運搬され、フェラーリ等の専用運搬車のように外装がド派手じゃない限りは、ほぼ他人には気付かれないし、外見は全く面白味が無い。
前輪をホイールリフトで持ち上げて牽引 (Japan)
A truck on a wheel lift, towing with a Heavy-Duty Tow Truck
写真は、ブログ記事”No vehicle is too large to tow! 牽引出来ない車両は無い!”より転載。
最も一般的な積載による運搬 (USA)
Prevost Country Coach, one of the most gorgeous RVs delivering loaded on a trailer
トレーラーの車輪が前後に移動したり、トラックの連結部と積載部が分離するものがあり、
デッキ、又はフラットベッドが緩やかに傾斜して大型車を積載し易くしている。
写真は、ブログ記事”How to Tow an RV キャンピングカーの牽引方法”より転載。
A Humvee toad-towing with a Class A Motorhome
この方法(Toad)による運搬は、被牽引車両への事前処置が必要。
詳細は、ブログ記事”How to Tow an RV キャンピングカーの牽引方法”に掲載。
前輪をドーリーに載せた乗用車の運搬 (USA)
A passenger vehicle towing with an RV by using a tow dolly
Tow Dollyは、ブログ記事”Truck Rental in the US レンタルトラック”を参照。
写真は、ブログ記事「トレーラー写真集」より転載。
クラスAモーターホームに牽引される箱型カーゴトレーラー (USA)
車軸の数とチルトダウン扉から、中は乗用車と推定
Enclosed car hauler trailers with a tilt down door each
フェラーリの運搬に用いられる真っ赤な箱型セミトレーラー (Japan)
Enclosed Ferrari hauler semi-trailer made into a striking color
写真は、ブログ記事 ”Ferrari.com Trailer”より転載。
スクラップにされる車両は、情け容赦のない乱暴な運搬 (USA)
A totaled car and exhausted one under ruthless towing
写真は、ブログ記事 ”アメリカ縦横断 20131105 #25”より転載。
車輌1台又は多数台を1台で運搬するのは普通だが、巨大な1台は2台で運ぶ事も (USA)
A Monster Truck loaded on Twin Trucks
写真は、Trucks Hauling Trucksより借用。
世界には、面白い運搬が沢山ある。
写真は、jalopnik.com The Ten Worst Ways To Tow A Carより借用。
以下は、少し堅苦しい話
■経済成長するBRICSや東欧諸国、それを追う発展途上国では、自動車需要の上昇が続いている。 市場規模次第では、現地に工場進出して新車を生産/供給する自動車メーカーも。 しかし、新車は比較的裕福な人々向けで、BOP層の多くは中古車を購入する。 近年、インターネットオークションの普及/拡大で中古自動車の運搬範囲=物流圏が拡大。 この状況は、先進国でも然り。 また、中古車市場は国境を越え、物流圏はグローバル化している。
余談だが、日本の中古車の輸出先で最も台数が多いのはアラブ首長国連邦。 以降、ミャンマー、ニュージーランド、チリ、ケニア、パキスタン、CIS、南アフリカ、タンザニア、ジョージア、フィリピン、バングラデシュ、モンゴルが名を連ねる。 (Sourse from planetcars.jp)
■このような背景のもと、自動車運搬用車両の需要も高まった。 特に、複数の自動車を運搬するカーキャリアトレーラーを製造するメーカーは活況を呈している。 その一方で、諸規制に対応しつつ、新たな車両積載機構設計や人間工学に基づく機能設計を要望する声が高い。 その結果、より多くの積載台数や運転手の安全確保や運転環境の改善も重要な開発要素として位置づけられた。 世界市場を相手にする製造メーカーは、変わりつつある要望に対応すると共に、燃費向上や多様な積載車両/貨物に対する柔軟性の実現にも取り組んでいる。
こんな状況にあるカーキャリアを題材に
面白い写真や動画を借用してブログ記事を書いてみた。
その2 へ続く (準備中)
Continue to the next article #2 (preparing)
