悲惨な結果
You can not evade and may take a deadly punche in a moment of blundering
うっかり近道したカーキャリア。 積まれていた新車は、無残な姿に。 (UK)
カーキャリアは、「バッキャオだったら、パンチが避けられたのに」と言ったに違いない。
Car Carrie must have said ”I could evade punches if I were Manny Pacquiao.”
All those brand spanking new cars got wrecked. ”Mottainai!”
写真は、mirror.co.ukより借用。
■箱型のコンテナトレーラーなら高さが決まっているが、カーキャリアだと積載する車によって全高が変化する。 ましてやダブルデッカー(2階建て)のカーキャリアに乗用車を積載すると、高さは約4m近くになる。 しかし、市街地や公園には桁高の低い橋がある。 全高が高い場合は運搬経路に十分注意していないと上の写真の様な事故を起こしてしまう。 何気なく近道した結果が、このあり様。
グレーシャー国立公園入口の橋 (USA)
”Never get taller cars through, so I’m sturdy enough to wreck them.”
「背の高い車は通さない。 だから車よりも頑丈なんだ。」
写真は、ブログ記事 アメリカ縦横断 20131018 #7より転載。
積載していない状態では、こんなに低くなるタイプのカーキャリアもある。 (USA)
Double decker open air car carrier trailer (unloaded cars)
写真は、Fleet Car Carriersより借用。
■車両積載後は、その高さが規制値以下、或いは運行経路にある橋桁の高さより低い事を確認する。 これには、指矩(さしがね)の親分のようなL字形の物差しを用いているようだ。 積載形状にも注意して、橋桁等に接触や衝突しないようにする。
画像は、Youtube How to load an Auto Transportより借用。
画像は、Youtube To be a car haulerより借用。
■車両の高さ制限 (積載高さの制限)は、日本では法令や省令、アメリカでは連邦法や各州法で定められている。 日本は道路運送車両の保安基準により3.8m (12.467ft)以下で、道路法(車両制限令)でも同値。 しかし、高速道路等の”高さ指定道路”では、4.1m。 アメリカは13.6ft (4.145m)、或いは14.0ft(4.267m)で、州により規制値が異なる。 日本もアメリカも制限を超えた車両は、道路管理者が発行する通行許可証と誘導車の配置が必要になる。 高さを含めた車両のサイズ制限については、次の記事で紹介したい。
サイズ表示がウインドシールド内側に貼ってある。
こんな気配りをしていたレンタルキャンピングカー会社はアメリカから撤退してしまった。
通行許可証を得て誘導車を配置すれば、こんな巨体も運搬可能。 (USA)
写真は、Trucks Hauling Trucksより借用。
■実際にカーキャリアを運転すると、どんな感じだろうか? そして、運転席から見える風景は? ニュージャージーからニューヨークへ向かう動画をYoutubeで見つけた。 このルートは僕も通った事があるので、懐かしい。 架台や運転席等に設置された4台のカメラ映像が適宜切り替わり、運搬の様子が良く分かる。 有料道路の料金所やトンネルの通過は、見ていてハラハラする。
ニュージャージーターンパイクから US-46を経て Gワシントン橋へ行くルート選択は、渋滞察知やルートを熟知したプロドライバーならでは。 日本で例えると、ルート長や規模は異なるが、首都高速で箱崎の下ルートを通るのに似ている。
Google Maps Route (下記★印のルートを認識しないので、正しいルートが表示できない)
Time L/L comment0:05 40.672760, -74.190237 Start0:08 40.674571, -74.190979 Turn right0:17 40.668999, -74.184653 Toll gate of NJ Tpke (I-95) NB0:28 40.696905, -74.156951 Through traffic0:37 40.704432, -74.152441 Keep right (to US 46)0:41 40.714487, -74.138428 Go left to G Washington Brdg0:53 40.734494, -74.124262 Go through under US-11:15 40.810478, -74.061730 Go through under a toll gantry1:23 40.842879, -74.017455 Turn to right to US-46 (US-9)1:33 40.857902, -73.975368 Route to G Washington Brdg1:37 40.854293, -73.966430 Toll gate of G Washington Brdg1:51 40.853252, -73.960928 Go through G Washington Brdg Upper Level2:29 40.845574, -73.929183 Go through Alexander Hamilton Brdg2:57 40.828008, -73.844576 Go over Westchester Creek (I-95)3:16 40.885433, -73.820479 Go over Hutchinson River3:39 40.897467, -73.796958 Exit 15 to Pelham, NY
US-46では、Gワシントン橋の上段下段 両ルートの選択が可能。 この地点(★Google Street View)で、トラックは左車線から上段ルートの料金所への分岐に入る。 下段はトラックの通過を禁止しているからだ。 万が一、トラック又は大型RVで下段ルートに行ってしまった場合、料金所を出た直ぐ右側の待避所から外の一般道へ出ることになる。 この場合、料金所の係員が、待避所にいるパトカーに出動を要請。 他の車線の係員も通行処理を一時停止する。 パトカーが出てきて10車線近い走行車線全ての通行を遮断し、待避所に誘導してくれる。 こんな経験を4年前にした。 もっと詳しく知りたい場合は、ブログ記事 ”Route to Manhattan by an RV”を参照。
■橋桁で起きたカーキャリアカーの事故
サンパウロの高架橋事故 (San paulo, Brazil)
ブラジル マナウスの事故 (Manaus, Brazil)
その3 へ続く (準備中)
Continue to the next article #3 (preparing)

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