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Tonke Fieldsleeper ミニハウスを積んだキャンパー

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 次期キャンパーとして最高だが、値段が… 

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Tonke Fieldsleeper, built on a MB Sprinter
(tonke.eu Terheijden, NL オランダ)

■オランダにユニークなキャンピングカーを製作しているメーカーがある。 数種類のみを製造販売する小さな会社。 そこで創作されたキャンパーに、僕が求めている要素が集約されていた。以前のブログ記事 Handmade Campers #3 自作キャンパー資料で取り上げた”Tonke Fieldsleeper”がそれ。 このトンク社フィールドスリーパーは、キャンパー関連のサイトよりも、海外のタイニーハウス関連サイトで紹介されている事が多い。

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Tonke Campers unloading system

■小型トラックのキャブシャーシをベース車とし、コーチ部が着脱可能なトラックキャンパーになっている。 トンク社が採用するベース車は、メルセデスベンツ社のスプリンターとフィアットデュカトだが、別の車種でも積載可能でしょう。

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直方体の小さな家を小型トラックの荷台に乗せたキャンパー。

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長さは、380cm、470cm、520cmの三種類。
ベース車が無いと、小さな家にしか見えない。

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キャブシャーシーは、MB Sprinter Cutaway
キャンプ場やRVパークから、これに乗って出掛けるのは無粋か?


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キャビン内レイアウト

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オランダ特有の配色か?

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今時のキャンパーには欠かせないソーラー発電パネル

製作風景

■このキャンパーは2012年頃に登場し、ドイツのキャンピングカーショー(Caravansalon Dusseldorf 2013)に展示されていた。 当時の価格は、€136,896(約1800万円)とお高い。 最近、アメリカでは約$180,000 (€145,644 \19,246,676)で販売されているようだ。 この価格では手が出せないので、多くの方は代替案を考えて自作している。

これなら僕も作れそうだ。 (flickr.com)
プレハブハウスとフラットベッドトラックがあればOK。

■元々、キャビン(居室)を着脱するアイデアは、乗用車のトランクに居室を載せたスライドインキャンパーが発祥。 後にピックアップトラックの荷台に居室を据え付けたトラックキャンパー(通称トラキャン)へ進化した。

 
Slide-in Camper
左:トッポラ社がサーブ専用に製作したキャンパーキャビン
右:スチュードベーカー社ワゴニア用のトートモーテルユニット
詳細は、下記ブログ記事を参照。

 
Pickup Truck Camper
日産タイタンにランス社製キャビンを搭載したエクスペディション。
詳細は、ブログ記事 Expedition RVs 冒険用キャンピングカーを参照。


トンク社フィールドスリーパーもコーチ部(居室)が脱着可能なので、スライドインキャンパーの区分に入るのでしょう。 このスライドインキャンパーで厄介なのは、コーチ部又はキャビンと自動車本体を合体させる作業。 分離するのは比較的容易だが、合体は慎重さを求められる。 コーチ部支柱の間に車両をバックさせなければならないから。 参考動画 How to load a truck camper onto a pickup truck

 そんな着脱を革新した一風変わったキャンパーもある。 ロールオフキャンパーと呼ばれ、数種類の脱着方法がある。 一つは、キャビンに車輪を付けて滑り降ろし、積載時はウィンチで引っ張り上げるタイプ。


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Custom Unimog Roll off camper (forums.mtbr.com)
ウニモグのダンプに自作キャビンを搭載。

camperunit Jul 17, 2016
オランダのMark Besselink氏が考案したトラキャンと着脱装置。

 キャリアカー等に用いられるセーフティローダーをキャンパーに応用した車輌もある。 4隅の支柱リフトを使えば、従来同様にスライドインが可能。

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AW Cruiser based on a Mitsubishi Fuso Canter 4x4 Range
日本ではエアストリームジャパン社がキャビンをローダートラックに搭載。
三菱ふそうキャンターとミスティック社のJ-cabin Sを採用している。

 
セーフティローダーは、車輪の付いた積荷の運搬が得意。
写真は下記 ブログ記事より転用。

 
Roll off camper based on a Ford F550 4x4 Flatbed
パワーハウスコーチ社のフラットベッドトラックキャンパー

 更に脱着を便利にするのがフックリフト。 ゴミ箱や鉄屑箱の回収/運搬に用いられる着脱装置をキャビンの脱着に流用している。 フックリフトは、脱着式パッカーコンテナのゴミ収集車や脱着式深箱トラックに採用されている装置。 参考動画 CAM LIFT & HOOK LIFT

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アームロール車の写真は、株式会社 瑞穂株式会社 IWDより借用。

Kodiak 5500 GMC roll off camper conversion (forums.goodsamclub.com)
紹介したアームロール車のロールオフキャンパー。

 
Custom AM General M920 Roll off camper (foro-overland.com)
ヘビーデュティなミリタリートラックベースの自作車もある。

Iveco Daily 4x4 Hooklift tuns into an RV
中が丸見えの自作キャビンが、微笑ましい。

 記事 Home Made Removable RVs in Japan 着脱出来る手作りキャンピングカーで、僕が絶賛しているスーパーハウスを流用した日本の自作キャンパーは、ユニックで脱着できるようにしている。

 
Wow! Check it out! Awsome RV contrived by a snowborder!
A flatbed boom truck with a prefabricated container-shaped
modular house, turns into an RV.
平ボディトラック & UNIC + スーパーハウス=キャンピングカー


■脱着方法は別に考えるとして、安く簡単にキャンパーを創る方法がある。 上述の例のように自走式ならトラックの荷台に、牽引式ならトレーラーに、既成の小型ハウスを積載する方法。

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パークモデルのハウストレーラーは、アメリカでは手頃な価格。
パークモデルやタイニーハウスについては、下記ブログ記事を参照。
 
 キャンパーのコーチ部にプレハブハウス等を流用する案では、キャンパーが安価に創作可能。 大型トラックの荷台にコンテナベースの家を積んだら、即席の自走式キャンパーが出来てしまう。

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Atco modular office
プレハブ住宅をトレーラーに積載。 これほど大きなサイズなら
ゆったりできそうだが、キャンパーとは呼べないかも。

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札幌の木造ムービングハウススマートモデューロ
居室部は、月額7.5万円ほどでレンタル可能。

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 20フィート海上コンテナを住宅に改造して、荷台に積載。
左のコンテナハウス(約120万円)の写真は、


軽トラキャンピングシェル専門店 Travel House (約100万円)

今は、軽トラックの脱着式キャンパーが大人気。
将来、日本にトンク社のようなキャンパーが登場するだろうか?

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<参考ウェブサイト>
snugshack.com
lemondeducampingcar.fr 動画あり

<参考ブログ記事>



  Overseas Handmade Campers #1 自作キャンパー資料
  Passenger Car Convertion, Pickup-Truck Camper,
  Pickup-Truck Convertion
 Overseas Handmade Campers #2 自作キャンパー資料
  Trike Camper, Convert a trailer to a Motorized RV
  Handmade Trailer, Class B Motorhome
  Class B+ Motorhome, Class C Motorhome
  Class A Motorhome, School Bus Convertion
  Bus Convertion, Truck Convertion
 Overseas Handmade Campers #3 自作キャンパー資料
  House Truck, House Trailer / Tiny House Trailer, Train Conversion
  Airplane Conversion, Boat Conversion, Fold-up House
  Shipping Container Conversion, 100% Original RV, The worlds largest RV
 Overseas Handmade Campers #4 自作キャンパー資料
  Box Truck Conversion
 Handmade Campers #5 自作キャンパー資料 (準備中 Preparing)
  Shelter, Recycled Mats, etc
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ホイール交換 カレラ クラシックへ

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 これから夏なのに 冬タイヤ?!

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Rear Tire:Pirelli Winter 240 Sottozero 295/30ZR19
交換した中古ホイールに装着されていたタイヤ

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■予定通り、先日の土曜日にホイール交換を実施。 思い立って僅か5日後、家内クロマルのポルシェ911 タイプ997後期型 カレラ4は、19インチ5本スポークのカレラ クラシックホイールになった。 18インチから19インチへ、ブラックからシルバーへの変更による車両のイメージチェンジが狙い。 家内も満足そうだ。

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Left:Befor (18inch wheels without wheel spacer)]
Front 8J-18 +57, Rear 11J-18 +51
Right:After (19inch wheels with Rear wheel Spacers)
Front 8J-19 +57, Rear 11J-19 +51

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Mounted 7mm Slip-on Spacer on the rear 19inch wheel
with longer studs
以前は18インチホイール全輪にスペーサー(F7mm,R15mm)を
入れていた時期もあったが、換装前の写真時はスペーサー無し。
19インチホイールへの換装と同時に、リアのみに7mmスペーサを挿入。

 突然のホイール交換となったのは、フロントホイールの老朽化が原因。 数日前に1年4ヶ月ぶりに洗車をした時、ホイールリム内側の一部がザラザラ塗装になっている事を発見した。 ダイヤモンドコート(パウダーコートの一種)してあるので、このリペア(約4万円/本)を検討したが、現状のホイールを売却して外径が1インチ大きい中古ホイールに買い替えた方が得策だと考えた。 ネットで中古品を検索すると、オークションで手頃なホイールを発見。 売れてしまう前に急いで購入に向けた動きを開始した。

■中古ホイールに装着されていたピレリのスタッドレスタイヤは、そのまま暫く使う事にした。  従って、計画していた新品激安タイヤ 韓国製 ハンコック ベンタス V12 エボ2への交換は、後日の実施に。 夏なのに冬タイヤになるが、交換前の摩耗したタイヤに比べれば、どっこいどっこい。 これだけワイドなスタッドレスタイヤに試乗する機会は滅多に無いし、怖いもの見たさもある。

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Advan Sport Tread Left:Front 3.7mm, Rear 1.9mm

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Pirelli Winter 240 Sottozero N-0 Front 235/35R19, Rear 295/30ZR19
Advan Sport N-0 Front 235/40ZR18, Rear 295/35ZR18

 スタッドレスタイヤは2009年35週製で、かなり古い。 以前、長野在住の方が使っていたもので、トレッドは8部山。 短期間使用しただけで、物置にしまわれていたものらしい。 パンク修理歴やショルダー傷は無く、老朽化によるひび割れは殆ど見当たらない。 ホイール自体は、ほぼ無傷で、まだ新品時の艶を保っている。

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Second-hand Pirelli Winter 240 Sottozero N-0
Left:Front 235/35R19, Right:Rear 295/30ZR19

 ピレリウインター240は元々深い雪道を走る目的で設計されたタイヤでは無いとの事。 コンパウンドも他のスタッドレスタイヤに比較すると明らかに硬い。 経時変化による劣化もあるが、その影響は少ないようだ。

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摩耗したアドバンスポーツ(奥)、中古のピレリウインター240(手前)
左2本はフロントタイヤ、極太の右2本はリアタイヤ
外径の差が分かる。

■フロントは一回り、リアは二回りタイヤ外周径が大きくなっている。 これにより、フェンダーとタイヤの間隙が減少して見栄えが良い。 また、着座時のヒップポイントが上がり、座り心地やウインドシールドを通した風景が若干変わった。

 GPSによる速度計測値とリアタイヤから得ている速度計の差は、時速3kmになり、以前の4kmよりも小さくなった。 (GPS 97km/h at Speedometer 100km/h)

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■今回、中古ホイールの購入や換装作業でお世話になったのは、 BEC社。 中古ホイールや暫定使用するかもしれない中古タイヤの現物確認をしたかったので、 自宅から片道約350kmの福島県福島市(Google Maps)まで出向いた。  この件や価格については、BEC社の紹介も含めて後日の記事に掲載します。

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Tire&Wheel BEC社 社屋前にて、白坂社長とクロマル。
シルバー地のカラークレストセンターキャップは、サービスして頂いた。

■帰り道の途中にあった、そば屋さんで遅い昼食。 土湯バイパス 県道115~県道459号線のワインディングロードを経由し、ここでタイヤやホイールの感触をチェック。 その後、東北自動車道上り線に乗り帰宅した。 交換した中古タイヤは、スタッドレスとは思えない静寂性や、19インチホイールの軽快さも相まって、好印象を得た

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てんぷらそば \1,300
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みずほ味処 (Google Maps)


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ポルシェ 等速ジョイントブーツ 要交換

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 左フロント等速ジョイントブーツが破れた 
Torn CV Joint Boot on my wife's Porsche 997 Carrera 4

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Torn Outer CV Joint Boot (Left side)
破れた等速ジョイントブーツと飛散したグリース

■ポルシェ911カレラ4/4Sのフロント等速ジョイントアウターブーツは、破れ易いらしい。 家内のタイプ997カレラ4後期型も例に漏れず、破れてしまった。 数ヶ月前、ホイール内側に大量に付着したブレーキダストが油で湿っていたので、「ブーツ破れだろうな」と思っていた。 早く修理しようと思っている内に、悲惨なグリース飛散になってしまった。

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MY2009 カレラ4 タイプ997 後期型 8才9ヶ月 4.7万キロ
外見はキレイでも、前左の等速ジョイント周辺はネチネチ

 ポルシェ911カレラ4/4Sとターボは四輪駆動車で、フロントとリアに2組 4セットの等速ジョイントがある。 フロントの等速ジョイントは前輪の上下動に加えて、操舵による屈曲も等速ジョイントが受け止める。 カレラ4と4Sの両車で採用されているフロント等速ジョイントは同じもので、ドライブシャフトブーツリアよりも一回り小径。 等速ジョイントが屈曲した状態で回転すると、ブーツ表面は1回転毎に伸縮を繰り返す。 大径よりも小径ブーツは、短い外周長で伸縮を繰り返すので、ゴム素材に加わる負担が大きくなる。
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エンジンの出力を車輪に伝えるのが、等速ジョイント。
CVジョイントとも呼ぶ。独立懸架の四輪駆動車は、全4輪にある。

■ブーツ破れは30年前に自転車積載用に購入したトヨタ・エスティマ 4WDでも経験し、ホイールに飛散したグリースを発見したら赤信号だと知っている。 グリースが飛散しきって、ユニバーサルジョイント部の潤滑が滞ると、等速ジョイントは死亡したも同然。 時々、FF車が交差点を曲がって行く時に発する”カタカタ”音は、潤滑不良でダメージを受けた等速ジョイントの悲鳴だ。

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ユニバーサルジョイント部の潤滑材グリース保持と
粉塵や異物進入を防止しているのが、ラバー製のブーツ。

純正品 CVブーツ(Dust bellow)の品番
カレラ4/4S タイプ997後期型 (997前期型は2005年を除いた2006年以降)
 フロント イン側   996-349-293-00 (PDK/MT)
 フロント アウト側   996-349-291-00(PDK/MT
 リア イン/アウト側  996-332-293-00(MT) 997-332-293-00(PFK)

 2年前のユーザー車検の直前、自己点検した際は柔軟でヒビの無いブーツだった。
今回破れたのは前輪の左側。 車庫への出入りで毎回大きな舵角となる右側は、ブーツの屈曲が大きいのに、左側よりも先に破れなかった。 実は、これと同じ経験を上述のエスティマで経験している。 先に破れたのは、据え切りに近い車庫入れで舵角の小さい側のブーツだった。 ブーツは適度な柔軟体操をさせておいた方が良い、という事か?

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Right‐hand side Outer CV Joint Boot
右側のブーツは未だ大丈夫だが、左側交換時に併せて交換予定。
ポルシェの前輪 CVブーツを素手で触ってみると、
一般的な四駆車の前輪よりも薄いラバーで貧弱に感じる。

■既に修理は予約済み。 修理工場への入庫まで無理は出来ない。 万が一、ユニバーサルジョイント部を破損させたら、等速ジョイントのアッセンブリー交換になるらしい。 ポルシェ社の部品リストにアウター側ジョイント単品の記載が無く、単品販売は出来ない/しないのかしら?

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Drive Shaft 997-349-038-01 on autoteile-markt.de
for Carrera 4/4S/turbo front axle
リアよりも小径で長いフロントドライブシャフトアッセンブリー

 通常ならフロント4ヶ所のブーツ交換で約5万円?(6時間×工賃単価6千円/時+材料費)くらいだろうか。 空冷993と同様に、997ではベアリングケースを外さないと等速ジョイントの脱着が出来ないので、時間や手間が掛かるとの事。 また、等速ジョイントを外すなら、ブーツはイン/アウトの同時交換が経済的。 更に、左のブーツが切れたら、左も併せて交換した方が安心。 1時間当たりの工賃単価が1万3千円を超えるポルシェセンターで修理したら、かなり高額な修理費用(10万円超え)になりそうだ。

 The average cost for a Porsche 911 CV Joint Boot Replacement is between $347 and $470. Labor costs are estimated between $228 and $333 while parts are priced between $119 and $137. Estimate does not include taxes and fees.

<参考ブログ記事>

<参考サイト>
pelicanparts.com
 CV Joint Boot:Porsche 911 Carrera 4 Type 997

i-love-porsche.net
 ドライブシャフトブーツ(CVブーツ):フロント イン&アウト側
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Fifth Gear Automotive (Dallas, TX)

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『ポルシェ修理工場店主の憂鬱』
 ポルシェ996 カレラ4車検整備フロント アウト側
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 ポルシェ 997カレラ4S車検整備フロント アウト側
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ガレージトップギア:ポルシェ 997 C4S
 フロントドライブシャフトブーツ:右フロント アウト側
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NK-WORKS Staff blog:ポルシェ 997 ターボ
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autocar.jp:ポルシェ 996 C4S
 ショップに遊びに行くって・・・:右フロント アウト側
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Initial Pの愛車:ポルシェ 911  997後期 C4
 フロントドライブシャフトブーツ交換左フロント アウト側
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ドイツ車な日々!:ポルシェ 911 997 C4S
 ドライブシャフトブーツ交換フロント左右/アウター&インナー
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drive996:ポルシェ 911 996 C4
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ポルシェ993オーナー日記ポルシェ 911 993
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狂ちゃんのページ:ポルシェ 911 964


RR:ポルシェ 911 964


iron☆鐡工所Sの"Bosu.*" ポルシェ 986ボクスター

Youtube Search

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Tire&Wheel BEC (福島市) 訪問

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 中古/新品 タイヤ&ホイール 販売/装着 
It's my recommendation, BEC Tire&Wheel Shop in Fukushima.

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福島市の郊外に建つ真っ白な工場の外壁に社名Bをくり抜いたロゴ
社長に社名”BEC”の由来を聞くと、親しみ易い名称にしたくて
”BEC”(ベック)にしたとの事。 becauseの短縮形ではないようだ。
勿論、ビジネスメール詐欺(BEC;Business Email Compromise)とは関係ない。

■家内のクルマは、ほぼ坊主タイヤ。 手間とお金を掛けて粉体塗装を施した5本スポークのカレラⅢ18インチホイールは、車体色と同じバサルトブラック(メタリック)で、邪悪な雰囲気が家内のお気に入り。 しかし、1年以上の無洗車/ホッタラカシで残念な状態に。

 ポルシェのホイール&タイヤは、新品で約100万円にもなる。 限られた予算でインチアップは出来ないか? 良質な中古ホイールとタイヤはないか? 家内が納得する代替品を探していたところ、BMWとポルシェの中古ホイールを専門に扱うBEC社に巡り合った。

<経緯> フジマル家の困窮状況が分かってしまう話 (読み飛ばしてね)

 ヤフーオークションに出品されていた中古の19インチ カレラクラシックホイールが候補に。 しかし、装着されているタイヤはスタッドレス出品者は、個人ではなく法人。 会社のホームページがあり、ヤフオク出品の商品が全て掲載されていた。 早速、中古ホイール&タイヤについての質問事項と下取りホイール情報をまとめ、ホームページから送信。 暫く後に電話で問い合わせてみた。


 電話の相手は、BEC社の白坂社長。 ホイールの傷、タイヤの製造年週やトレッド残、パンク修理有無やヒビ割れ、金額等の質問については、ホームページ経由のメールで確認していたようで即座の回答。 これに加え、この中古商品の入手経緯も教えて頂いた。

 提示価格は17万円で、ヤフオク出品価格19.8万円よりも安い。 これには、換装代 8,800円/4本も含まれている。 送料は、全国一律4,000円。 下取りホイールは、5万円。 ポルシェのワイドボディ用ホイールは引き合いが少なく、これが精一杯との事。

 さて、夏なのにスタッドレス。 当初、新品の韓国製激安タイヤの購入を計画していたので、ドーナツ交換すればスタッドレス付きでも問題無い。 が、少しでも出費を減らしたい。 他の中古ホイール在庫に、同じサイズの夏タイヤを装着するセットがあった。 それとドーナツ交換が出来るかを聞くと、OKとの事。 且つ、ドーナツ交換しても同じ値段でOK、との嬉しいお言葉。

 さて、中古スタッドレス(Pirelli Winter 240)にするか、中古タイヤ(BS Potenza RE050)にするか、新品激安タイヤ(Hancock Ventus V12 Evo2)か? 装着は何処で実施するか?
BEC社ホームページに掲載されていた中古タイヤの写真

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中古ホイールに装着された中古スタッドレス
Pirelli Winter 240 235/35R19 295/30/19)
2006年34~39週製、パンク歴無し、僅かなヒビあり、8部山
スタッドレスの性能は、既に尽きていると考えられる

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BS Potenza RE050 235/35R19 305/30R19
2011年8週製、パンク歴無し、少々ヒビあり、6分山

新品激安タイヤ(Hancock Ventus V12 Evo2)
305/30ZR19 102Y 305/30ZR19 102Y
安永タイヤ社で購入すると、合計47,228円(税込み、送料無料)
MICHELIN Pilot Sport2 PS2 235/35R19305/30R19合計約10万円
BS POTENZA RE050A 235/35R19295/30R19合計約11万円

 この電話で白坂社長よりアドバイスを頂いた。 中古タイヤは、ホイールから外して別のホイールに換装するとヒビが増えるので、換装は避けた方がいい。 街乗りなら、この中古スタッドレスで十分では。 当面はスタッドレス、後に新品タイヤに。 取引のあるタイヤ販売店が神奈川に複数あり、そこの店長達を良く知っている。 なので、そこへ直送できるから、わざわざ福島まで来なくて良いのでは。 取り付けは、そのタイヤ販売店で。 との事。

 電話を終え、家内にジャッジを仰ぐ。 中古ホイールは気に入ったので、キープしたい。 でも、現物を見ずに中古タイヤを購入するのは不安。 という事で、再度の電話にて、4日間で結論を出す事を条件に中古品の取り置き(キープ)をお願いした。

 最寄りのタイヤ販売店(BEC社取引店)を訪問し、ネットやBEC社で購入したホイール&タイヤの装着について聞いてみた。 新品タイヤ購入での換装費用(バランス取りを含む)は5千円だが、持ち込みは1万5千円との事。 BEC社のある福島市への往復交通費を考えれば、1万円の差は安い。 ただ、持ち込み(換装作業のみ)やネット等で購入した物品の配達先をタイヤ販売店にする事(ネット直送)には、歓迎しない雰囲気あり。

 訪問したタイヤ販売店は、初めての場所。 韓国製激安タイヤの値段を聞くと、ネットのビックリ価格(安永タイヤ社合計47,228円 税込 送料無料)よりも約3万円高い。 1万円の差なら、ここでタイヤを購入し、ホイールに装着してもらおうと思う。

 一方、タイヤ交換を出張サービスで請け負う会社が10年ほど前より現れた。 コンプレッサー、発電機、タイヤチェンジャーやバランサー等をドライバンに積載し、自宅などの希望した場所でタイヤ交換をする。 神奈川県で有名なのは、Tire Fitter社。 出張(1~3千円)、換装作業、廃品タイヤ処分を合わせ、9千円(税込)。 (但し、お断りする車種あり) アップルで7,350円(税込+出張料500~2000円)

 また、持ち込み・直送タイヤ交換専門店も増えてきた。神奈川では、Tire Festa(Google Maps基本料金10,800円/4本+低偏平率割増500円/1本+タイヤ処分250円/1本で、合計13,800円税別)、CarCarJapan(12,000円税込 Google Maps)、Tirework UPs(9,720円税込 Google Maps)、FITコーポレーション(10,960円)、福岡タイヤサービスデントリック秦野など。 ひと昔と異なり、ネットで購入した格安タイヤを換装してくれるサービス店があり、便利で安くなった。


 今回は、中古品の購入。 現物確認が重要になる。 電話での受け答えから、顧客の志向を重視した会社だと確信したので、片道350kmのBEC社へ行く事を決定。 中古ホイールの購入はほぼ決めているが、タイヤの選択は現物を見てから。 BEC社は、ネットで購入した物品の持ち込みや、ネット購入品の直送も歓迎している。 中古タイヤに難があれば、新品タイヤをネット購入する事にした。

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BEC社へ向かう途中で見た安達太良山 4月21日(金)
国道4号線沿いのローソン安達油井店(Google Maps)より
高速料金節約の為、往路は矢板まで、復路は矢吹から高速道路に。
CVJブーツ破損につき、走行速度は低く抑えて、燃費実績は14km/L。


■ベック社のホームページは、タイヤ交換中古ホイール販売/買取の2つ。

持ち込みタイヤ交換 大歓迎!! ネットで購入したタイヤは当店で!」 福島市周辺の方には便利なタイヤ交換屋さん。

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タイヤ交換のウェブサイト

「BECは、BMW/ポルシェのタイヤ・ホイール専門店。400坪の店舗に在庫300セットあります!」漫画のお兄さんによる簡潔な解説がイイ。 取り扱い車種(メーカー)は限られているが、BMやポル乗りにとっては、嬉しい存在。

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中古ホイール販売/買取のウェブサイト


■所在地は、福島市飯坂町平野字原際47番地(Google Maps)

 東北自動車道 福島ジャンクションから東北中央自動車へ。 最初の出口、福島大笹生を出て、フルーツラインを東(飯坂温泉方面)へ1.5キロ走り左折する。

 高速道路の出口から近いが、僕らは国道4号線を北上して福島市に入った。 福島駅から北西方向に向かったのだが、上記の住所をセットしていたので迷子になってしまった。 白坂社長によれば、カーナビで目的地を設定する場合は、隣接する会社 (有)テクノ福島(TEL 024-541-3210)、或いは、(有)板倉工業所(TEL 024-542-1934)を検索した方が良いとの事。

 周辺は果樹園が広がっていて、目印となるような建物は皆無。 今回は、近くの”そば処どう楽”(Google Maps)まで迎えに来て頂いた。

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白坂社長のクルマに続き、フルーツラインを右折する。
このまま直進すると、高速道 福島大笹生の出入り口。

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梨、桃、リンゴなど、果樹園の中の道を進む。
道中、大きな段差や未舗装路は無い。 ローダウン車もOK。

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ホームページで見覚えのある白い建物が見えてきた。
左前方が板倉工業所、写真右端がテクノ福島。
カーナビでの目的地設定は、テクノ福島にする方が良い


■BECさんは、これまで別の場所で15年ほど営業されていたとの事。 昨年2017年11月に新社屋が竣工し、ここへ移動。 果樹園に囲まれ、夜はとても静かなのが嬉しいと仰っていた。 年中無休で営業しているが、仕事を貪る訳では無いとの事。 固定費を抑えているので、マイペースでも経営が成り立つそうだ。

 顧客は一般の方から、タイヤ販売業者、自動車販売店、大手自動車ディーラーまで幅広い。 15年の歴史で、多くの顧客と信頼を築いている。 ノルマを課せられた業者からタイヤを買い取る時もあるそうだ。 着払いの対応が可能なので、業者から重宝される場合もあるとの事。

 広い駐車場があり、宅配業者も安心してトラックを駐車できる。 僕らの滞在4時間で、3社のトラックが来て、沢山のタイヤ等を置いて行った。 これらの荷物は、BEC社の購入ではなく、お客さんのネット直送品だと推測。

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BEC社に到着。タイヤ屋さんとは思えない、真っ白な建屋!
昨年11月に竣工したばかりで、以前は別の場所に居たとの事。

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アスファルトで舗装された駐車場は、200坪ほどある。
前方の建屋は、カーナビ設定の代替目的地となるテクノ福島。

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駐車場の奥は、太陽光発電の電気畑。
ここの毛虫たちも、BEC社に遊びに来る。

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自転車用ハンガーは、自転車仲間や息子さん用。 セコムしてますョ。


■こだわりのありそうなソファーで寛ぎながら、お互いの趣味の話。 下の写真の通り、白坂社長はロードバイクも御執心。 僕もカーボンファイバー好きで、トレックがお気に入り。 ここに自転車仲間が集ったり、トライアスロンに出場する息子さんの練習場所にもなっている。

 株は短期トレードではなく、長期で保有して企業を応援するスタイル。 僕らはトレード見合わせで、休止中。 数年前、カーボンファイバーで注目していた東レは、僕も同様。 現在は、バイオ関連に注力しているとの事。

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入口を入ると、待合室。 趣味の自転車(数百万円?)が何台もある。
ここで、コーヒーをご馳走になり、趣味の話で花が咲く。
白坂社長は30台後半で、僕よりも20才若い。

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ホイールセンターキャップなどが展示してある。


■愛車は、スポーツカーが3台。 ドリフトの聖地、二本松市のエビスサーキットがホームコース。 年中無休なので、これらに乗る機会は少ないそうだ。

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待合室からガラス越しに白坂社長の愛車たちが見える。

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F430と996GT3、そして黄色のターボカブリオ(点検外出中)
ブロックチェック(市松模様)は、ガレージファンの定番。


■お話を1時間ほどした後、ようやく本題へ。 懸案となっていた中古夏タイヤの確認。 社屋2階がタイヤ&ホイールの倉庫になっている。 ゴムの大敵である紫外線が入らぬよう、真っ暗で人工照明のみだと思っていたが、小さな窓が多数あった。

 中古のターボホイールに装着されたBS Potenza RE050が、候補の1つ。 前の所有者がサイドウォールのみならず、トレッドまでワックスで磨いたようで、テカテカ。 この化粧で、ヒビが見え難くい。 2011年8週製だが、状態は今一つ。 やはり、このホイールから外し、別ホイールに装着したら、ヒビ割れが増えそうだ。

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社屋2階は、倉庫。1~2階間の運搬は、エレベーターリフト。
鍛造のターボホイールに装着されたタイヤが、候補の中古夏タイヤ。
BSは比較的重いタイヤで、軽量の鍛造ホイールと組み合わせ。 


■BEC社では、買い取ったホイールは適度な洗浄をするが、タイヤは買い取った時の状態のままにするようだ。 タイヤは、オイルやワックスで本来の状態が分りづらくなってしまうし、過度な洗浄で劣化してしまう。 これを承知だからこその対応だと推測。 買い手にとっては、嬉しい事。

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中古スタッドレス付きのホイールは、作業ピットにスタンバイ。
製造年週は、こちらの中古スタッドレスの方が古い。
でも、オゾンや紫外線を浴びた量が少ない為か、表面状態は良い。

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ピットへのクルマ移動は、白坂社長が。

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建屋の右側に作業場があり、ここにクルマを入れる。
入口は、アメリカで一般的なガレージドア、オーバーヘッドタイプ。
このドアのチョイスでも、白坂社長と意見が合う。
参考ブログ記事 ガレージのシャッター


■作業場には、タイヤ屋さん定番のタイヤチェンジャーとバランサー、そしてコンプレッサー。 投資削減の為か、二柱リフトは導入していない。 油圧ジャッキが2台ある。

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ジャッキアップ前にホイールボルトを軽く緩める。

写真には無いが、ハブの取り付け面とホイールの合わせ面は、
持参した石とラバーの砥石で研磨した。
この向かい合わせとなる両面は、異種金属が接触する事になる。
電池と同じ原理で電流が流れ、接触面は電食してガサガサになる。
これがホイール取り付け精度を悪化させ、ホイールの振れを起こす。

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バランサーで、タイヤ&ホイールのバランス取り。
中古スタッドレス前輪は追加調整無しでOKだったが、後輪は若干の修正。

 車庫の場合、建築基準法で内壁は防火素材にする必要があるが、
構造材むき出しでも良いという事を経験で知っている。 ここもそうなの?

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購入を決定した中古スタッドレス(左)と、履いて来たタイヤ(右)。
リアタイヤはスリップサインが露出するほど摩耗し、間もなく坊主に。
前方2本が前輪、後方2本が後輪。 外径の違いが分かる。

<解説>
回転方向指定(ローテーション)の無いタイヤでは、再度 取り付ける時に
以前と同じ方向で回転するように取り付ける

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左右を間違って取り付けると、以前とは逆方向の回転になり
タイヤの摩耗を早めたり、グリップ力が減少したりする。
以前使われていた回転方向は、トレッド断面の摩耗形状で判る。
サイプ両端の段差、手で表面を撫でた時の滑り易い方向の違いでも判る。

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■ここに到着したのが午前11時。 昼食も食べずに午後3時を過ぎた。 西に陽が傾き始めたので、こちらが勝手に盛り上げてしまう話に終止符を打つ。 支払い金額は、当初の予定通り。 いつもの僕なら、ガスモンキーガレージのリチャードのように値切るのだが、この日は楽しい時間が過ごせたので悪い口は閉ざした。

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宅配便で届くタイヤやホイールが積み重なっていく。


■家内のクロマルは大満足。 新車時に約30万円もしたオプションホイールを12万円で入手出来たから。 色はシルバーで、家内には御上品過ぎるほど。 当分は黒くしてと言わないでね。 念願のシルバー地 カラークレストセンターキャップを頂いた。 BEC 白坂社長、ありがとうございました。

交換後の19インチ クラシックホイールを履いた997カレラ4
Tire&Wheel BEC社 社屋前にて、白坂社長とクロマル。
シルバー地のカラークレストセンターキャップは、サービスして頂いた。


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Which color would you go for on your wheels? silver or black?
19" Porsche 911 Carrera Classic 5 spoke alloy wheel
with 7mm Slip-on Spacer on the rear wheels

使用期限切れタイヤに ゴム軟化再生液

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 タイヤのゴム軟化再生液があったら 
Hope there are a regenerant liquid for age-deteriorated tires

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 柔らかさを保つオイル(ブラックポリマー等)がゴムから抜け出すと、タイヤのトレッドが固くなるらしい。 この劣化は、化学的、物理的、熱的、光学的な条件で進行速度が変わるという。 タイヤを丸ごとゴム軟化再生液に漬け込んで柔らかさを復活できたら、などと考えてしまう。


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 先日購入した中古ホイールにオマケとして装着されていたスタッドレスタイヤは2006年製。 数年間に渡り物置で保管されていたとはいえ、既に12年も経過しているからトレッドはカチコチ。 約5年と言われるタイヤの使用期限を遥かに超えている。 スタッドレスタイヤなので新品時は夏タイヤよりも柔らかいから、現在は同じ年月を経た夏タイヤよりも若干柔らかいかも?


 


 即座に新品タイヤに履き替えたいが、今は余裕が無い。 学生時代はタイヤ交換出来ず、カーカスが見え始めるまで使用した経験を思い出した。 安全に直結するタイヤに予算を割けない不甲斐なさ。 タイヤも然りだが、劣悪な整備状態で走行している車両も少なくは無いと思う。


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 外観に問題無く、規定のトレッド溝さえあれば、罰せられることは無い。 車検や警察の取り締まりに、ゴム硬度違反は無い。 今回、初めての経験となる中古タイヤ。 ヒビ割れは殆ど無く、ショルダー部はしなやかさを保っていて乗り心地は悪くない。 トレッド溝は十分あり、乾いた路面での制動に不安を感じない。 だが、油断は禁物。 タイヤに過度な負荷を加えない街乗り限定で、2か月ほど使ってみようと思う。


アメリカ 横断 縦断 周遊 ルート設定の参考に

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 どのルートを通り、どこに停泊するか? 

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Track of my journey around the US in 2013
45日間 ∞形にアメリカを周遊 (走行距離 約26,000km)
ここをクリック → Google My Mapsで表示する

アメリカ大陸長距離ドライブを計画する時、キャンピングカーを検討する方も多いでしょう。 宿泊場所の自由度が高くて大自然を満喫できますが、初心者には難しい選択です。 フックアップやダンプと称する給水排水や電気の接続など、事前に勉強を必要とする事が沢山あります。 日本でアメリカ製キャンピングカーを所有したり使用した事のある方は問題ありませんが、知識に乏しいと戸惑ったり現地のルールを破り兼ねません。 知らない土地での旅行は、乗用車又はSUVの方が気楽なのは確かです。

 
左:フックアップ、右:ダンプステーション
写真は、下記ブログ記事より転用。

少人数でのキャンピングカー旅行は、高額なレンタル代と燃費の悪さゆえ、一人当たりの出費は乗用車旅行よりも割高になります。 4人以上なら、レンタル代/ガソリン代増分と停泊地代は、モーテル2部屋分と相殺できるようになります。 一部の観光名所や東海岸の都市部では大型車体やLPガス積載が災いして、道路やトンネルが通れなかったり、駐車場所が目的地から離れた場所になったりします。 大人数で車内就寝できるメリットもありますが、大型車両特有のデメリットも数多くありますので注意が必要です。

経費の大部分は、モーターホーム代とガソリン代です。
乗用車のレンタカーと異なり、キャンピングカー乗り捨ては簡単に契約できません。 アメリカ全土でチェーン展開する大手レンタル会社でも、ハイシーズンは契約困難ですし、数ヶ月前の予約が必須です。 また、高額な料金設定になっています。 キャンピングカーレンタルの基本は、借りた店舗に返す、です。 時々、ローシーズンにキャンピングカーの元貸出先店舗への返却を条件に、割引レンタル料金が設定されたりします。 これがアメリカ大陸を横断するルートで、且つ、貴方の旅行日程にマッチすればラッキーです。

オフシーズンのモータホームレンタル会社駐車場
写真は、2011 今日はノンビリ移動より転用。

キャンピングカー旅行が楽しいのは、RV大国、アメリカならでは。 幅広くて無料の高速道路を走り、無数にあるキャンプ場やRVパークに停泊します。 グランドキャニオン等の人気エリアを除き、予約は不要です。 夕方は隣のRVerと交流したり、夜は満天の星や野生動物の遠吠えが楽しめます。 また、砂漠や森林などの辺境地でも、文明から隔絶した停泊が安全に楽しめます。 体が不自由でも、アレルギー等で食物摂取に制限があっても、キャンピングカー旅行なら車両から降りずに自炊で食事できるのも魅力です。

Horsethief Campground near Dead Horse Point SP, UT
写真は、2013 アメリカ旅行記 【5日目】より転用。

■さて、アメリカ大陸を横断したり、縦断したり、更には周遊したりする際、そのルート設定に頭を悩ませる事態に遭遇します。 どこを訪問し、どのルートを通り、どこに停泊するか。 旅行前の準備でも、旅行中でも、これが最も重要な事柄です。 乗用車の旅行では大手スポーツ用品店等でレンタルしているテントを携行すれば停泊地の選択肢が広がりまが、キャンピングカー旅行では乗用車を遥かに凌ぐ停泊地の自由度があります。

人気の観光地(セドナやディズニーランドなど)にもRVパークがあります。
写真は、2010 ページからセドナへより転用。

■乗用車旅行で宿泊するモーテル/ホテルの殆どは街にしかありませんし、テント宿泊では悪天候や野生動物、ハエや蚊などの害虫に悩まされる事があります。  其れ故、宿を背負って走るキャンピングカー旅行は多種多様な停泊地が選べて、ルート設定し易くなります。

キャンプ場ではない砂漠に停泊。 月が地平線に沈む。
写真は、モハベ砂漠 ケルソ砂丘に登るより転用。

■とは言え、広大なアメリカ大陸で数多くの観光地や景勝地を旅行しようとすると、立ち寄る場所を事前にリストアップして、その場所を効率的につなぐ一筆書きのルートを検討する事になります。 グーグルマップでは、出発地点と目的地の2ヶ所を結ぶルート検索ができますが、複数の目的地がある場合は自分で立ち寄る順番を考えねばなりません。 最近、話題になっているAIなら、将来、上手にルート設定してくれるでしょうね。

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Road trip stopping at major U.S. landmarks
アメリカ全州制覇ロードマップ

ルート設定前と後の大切な作業は、自分好みの場所を調べる事でしょう。 予め知っているから、そこへ行ってみたくなるのですが、道中には未だ知らない立ち寄り地があるはずです。 近くを通るのに、知らずに見過ごすのは勿体ないですよね。 最近のグーグルマップでは、近隣で撮影された写真を表示してくれるので、景勝地等を探す手間が省けて便利になりました。 動植物の分布を表した地図や動物の鳴き声を集めたサイトやジオツーリズム(地質学的な見学)のサイトも役に立ちます。 史跡や歴史的な品物、美味しいレストランや有名なショップも見逃せません。

Ah-Shi-Sle-Pah Wilderness Study Area, NM
場所は、King of Wings, NMを参照。

■自ら運転して移動する個人旅行ですから、ツアー旅行とは異なり、ガイドさんの道案内や説明はありませんよね。 そんな時に役立つサイトが、アメリカの立ち寄り地を集めたサイト、ロードサイトアメリカ(Roadside America.com)です。 インタラクティブな地図で瞬時に立ち寄り地を表示し、その説明(英語)もリンクしています。 余りに登録地点数が多いので、立ち寄り地の候補が増えすぎてルート設定が更に難しくなってしまいますから要注意です。

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ロサンゼルス周辺だけでも、こんなに沢山の登録地がある。
画像は、Roadside America.comより借用。

■予め主な立ち寄り地のみを決め、シンプルなルート設定の方が運転しやすいのは言うまでもありません。 立ち寄り地を盛り込み過ぎると、天候や交通状況、旅行者の体調次第では大きな重荷となります。 無理をせず、適宜ルートや立ち寄り地を変更しましょう。 立ち寄らなくても、日本では見られない風景を楽しむだけで僕は楽しいです。

アメリカ南西部の旅 6泊7日 2,500kmのルート

■さて、立ち寄り地やルートが決まったら、知らない土地で迷子にならないように準備します。 紙の地図は俯瞰するのに便利ですが、運転手にとってはGPS(カーナビ)が強い味方になります。 長期の旅行ならGPSをレンタルせずに購入した方が何かと便利です。 前もってルートや立ち寄り地をデータ化してGPSに転送しておけば、旅行中の大切な時間を浪費しません。

量販店WalMartで販売されているGPS(カーナビ)は
Garmin又はTomTomで、US$90~US$250。

■スマホはナビとして使うよりも、通訳/翻訳や調べ事に特化した方が良いかもしれません。 また、多くのGPSにはロガー機能が内蔵されていますので、後日ダウンロードして走行軌跡を確認したり、GPS機能の無いカメラで撮った写真の撮影場所を特定する材料にもなります。 冒頭の地図は、ロガーデータをグーグルマップで表示したものです。 グーグルマップで見られるようにしていますので、僕の超人的な走行距離、迷子の様子、通行禁止での迂回、停泊した場所等が詳細に分かります。

日本でGPSにデータをインポート、帰国後に走行データをエクスポート。
写真は、Grand Canyonまで9,173キロより転載。

GPSが役に立つのは、大都市圏や辺境地での走行です。 大都市のハイウェイは、片側3~10車線もあったり、複雑な分岐や合流を繰り返します。 事前に複数ある走行車線の何処を走るかを考えながら進行しないと、計画したルートから外れてしまいます。 また、砂漠や森林等の辺境地では目ぼしい目印が無いので、右/左折して進みたい道路を通り過ぎてしまいます。

2台のGPSとiPadでナビゲートしても、ルートミスしてました。
ドライブレコーダーがあるとタイムラプスで面白い映像が撮れる。
 
 こんな時、GPSは音声や画面で事前に通告してくれますので、余裕をもった運転操作が可能になります。 地方の町から町への移動はフリーウェイの一本道ですから、高速道路の出入口さえ間違わなければGPSに頼らなくても問題ありません。 残念ながら、都市部で増えつつあるORT(Open Road Tolling)の有料道路や有料車線を避ける事は、安価なGPSでは出来ません。

No tollways in 15 states, marked in blue
 有料道路が無いのは、15州 (青) 
ハワイ、アイダホ、モンタナ、ワイオミング、ノースダコタ、サウスダコタ、アイオワ、ウィスコンシン、
アリゾナ、ニューメキシコ、アーカンソー、ミシシッピ、テネシー、ケンタッキー、コネチカット

■アメリカ縦横断を含む5回のモーターホーム旅行で様々な体験をし、疑問に思った事柄を調査して、下記のブログ記事を書いています。 リンク付きのリストにしていますので、これから旅行する皆さんの参考になれば嬉しいです。


<関連ブログ記事>
僕のモーターホーム旅行記 (計5回)
  (アメリカ縦横断 20131012 #11125 #45 お友達限定記事)

出費について


停泊地や道路情報
 Private RV Parks これまでに停泊したRVパーク #1, #2, #3

 Dry Camping キャンピングカー旅行での倹約術






アメリカのRV事情


ルートの参考情報



カーナビを使いこなす

<参考サイト>

迷子になる旅でアメリカを知る like Steinbeck did

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 Travels with Charley 
In September 1960, John Steinbeck and his poodle, Charley,
embarked on a journey across America by an RV named Rocinante.

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Book; Travels with Charley in Search of America
John Steinbeck with Charley at home in Sag Harbor in 1962

■読んでみたくなった本がある。 それは、スタインベック氏のノンフィクション小説 ”Travels with Charley in Search of America。 著者が主人公で、愛犬のプードル ”チャーリー”と共に”ロシナンテ”と名付けたキャンピングカーで 1960年にアメリカを横断した旅行記。 スタインベック氏は、映画『エデンの東』や『怒りの葡萄』の原作者で、1962年にノーベル文学賞を受賞している。

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Rocinante; Steinbeck's truck mounted camper
National Steinbeck Center収蔵のスタインベック氏特注トラキャン

■著者スタインベック氏は58歳の時、アメリカを再発見しようとキャンピングカーを特注し、愛犬チャーリーを連れて大陸一周の旅(4ヶ月間)に出かける。 時は、ベトナム戦争前の古き良きアメリカ。 既に小説家として売れっ子だった彼は、誰にも気付かれない様にしていたらしい。 多くの州を巡りながら人々と交流し、砂漠や森林などの雄大な自然に浸る。この実体験の旅行記を小説にしたのが本作品。 故郷のサリナスでは旧友や家族に再会。 南部ではジムクロウ法 Jim Crow lawsによる人種差別の現実を体験する。 旅先における著者の思考や洞察、人々と交流する様は、旅行者の参考になるらしい。

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Steinbeck's route in "Travels with Charley”

■この小説を読みたくなったのは、単にキャンピングカーでアメリカ大陸を周遊する旅行記が読みたいという理由。 であったが、東京成徳大学人文学部非常勤講師 林 惠子氏の論文に スタインベック氏の興味深くて身につまされる所論が記載されているのを見つけたから。

どんなにあらかじめ計画していようと、安全を気にかけていようと、いったん旅に出てしまえば無駄。

人が旅に出るのではなく、旅が人を連れ出す。 旅そのものが個性を発揮しはじめたら最後、きっちり定めた目的も練り上げた計画も取っておいた予約も頓挫する。

誰かの注意や助けを誘って会話を始めたいなら「迷子」になること。 迷子のフリをすれば話すきっかけとなり、相手のことを知るチャンスにもなる。

迷子になった時に手を差し伸べてくれる反応には、相手の職業ではなく個人のバックグラウンドが関係している。

旅行者の中には、時間を浪費して喜ぶ地図マニアがいて、彼らは景色を直に楽しむより 地図そのものに注意を払う傾向にある。


■昨日のブログでアメリカ 長距離旅行のルート設定について述べたが、スタインベック氏がGPS(カーナビ)を知ったら何と言うだろう? 「迷子になり難いので、人との交流が希薄になるね。 人間性を変えてしまうモノだが、景色を楽しむ余裕が確保できてイイね~。」かな?  車旅行中の夫婦喧嘩/離婚が減るという予測もするだろうか。

 実際に前回のアメリカ旅行中、”旅そのものが個性を発揮してしまい、きっちり定めた目的も練り上げた計画も放棄する”という事態に数度となく陥った。 シカゴからルート66を走りだして間もなく、アイオワ州の とある場所が気になってルートを逸脱した。 ナビにいちいち指図されるのが煩わしくなったのも一因。 確かに旅そのもの個性は次第に出来上がってくるようで、思い起こすと旅の前半と後半では全く違う行動パターンだった。

これでもか!強力サポート体制のGPS群

 また、GPSは優秀な水先案内人だからトラブルなく旅程が進行し、アメリカ人との関りが少なくなったと感じる。 更に、モーターホームは動く家なので居室内で全てが自己完結し、自ら進んで外との関りを持たないと、アメリカ人のことを知る機会を逸してしまう。 迷子や不便は、人と触れ合うチャンスなのだ。 これは技術が進歩して便利になった現代社会の人付き合いにも当てはまるでしょう。

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ギャレー(キッチン)とダイネット(ダイニングスペース)
キャンピングカーには、ワンルームマンション同等の設備が備わっているので、
目的地に到着しても車外に出ずに食事~トイレ/シャワー~就寝が可能。


アメリカを旅行しても僕の英会話が上達しないのは、
GPSとモーターホームが原因なのかも。



『チャーリーとの旅――アメリカを求めて』にみる「迷子」の表象
Being Lost as a Symbol in Travels with Charley in Search of America
林 惠子
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※図は、Fuji-maruが挿入。
はじめに
 アメリカの作家John Steinbeck (1902-1968) は1960年、58歳のときにキャンピングカーで愛犬の Charley と一緒にアメリカ一周旅行にでかける。というのも、自分自身が実はアメリカをあまり知らずにいたということに改めて気づき、もっと知りたいという欲求にかられたからである。そして、約4ヶ月をかけて全米34州を巡る旅を終えると旅行記『チャーリーとの旅――アメリカを求めて』(Travels with Charley in Search of America, 1962) を執筆した。その冒頭でアメリカを知らずに書いていることに“In short, I was writing of something I did not know about, and it seems to me that in a so-called writer this is criminal” (5) と心情を吐露している。また、ユーモアと既知に富む作家Steinbeck の手にかかると、この旅行記は単なるアメリカ見聞録というより、むしろ登場人物や物語性が表現豊かに創作された長編小説のようでもある。例えば、旅のお供をしたフランス系プードル犬の Charley は非常に賢く、Steinbeck の心を癒すだけでなく、旅で出会う人々との親善大使としての役割を果たしている。無事に旅を完遂できたのは Charley のおかげかもしれない。また道中で出会う人々も Charley に劣らず個性的である。

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※図(centergrove.k12.in.usより)は、Fuji-maruが挿入。

 旅行の行程は当時Steinbeck が住むNew York を北上し、北東部から中西部に進む。その後、西部を経て南部に移動した後、東部に帰還するルートとなる。アメリカを再発見するために旅をしたのに、Steinbeck はNew York に戻った街中で迷子になる。“And now I’m back in my own town, where I live―and I’m lost” (210) と旅行記を締めくくる。この解釈を巡って研究者たちの間では、彼が旅の目的を遂行できなかったという比喩である、という見解と、そうではなく旅の目的を遂行できている、という見解に分かれている。後者の肯定的見解を示す一例として、“Steinbeck is not lost. He sees clearly, and at the end of his journey, he has a lot to think about and to mull over” (Heavilin 236) がある。筆者もこの見解に賛成である。ところがよく見ると、この“I’m lost”という表現がときに“I got lost”の表現に変わることもあるが、旅行記の初めから終わりの至る所で意図的と言えるくらい頻繁に挿入されていることに気づく。つまり、最後に New Yorkで突如としてSteinbeck が迷子になったわけではなく、旅の間ずっと迷子の状態だったと言えるのである。このことから、Steinbeck はこのフレーズに切要な意味を孕ませ、迷子という状態をテクストの表象としていることが読み取れる。そこには一体どんな意味があるのだろうか。

 そこで、本論ではこの旅行記に幾度も引用される “I’m lost”又は “I got lost”等のフレーズに着眼し、テクストで「迷子」がどのように表象されているのか考察する。また、その表象とテーマとの関連性を探る。まず、本論の第1 章では、旅の準備をするSteinbeck の様子と旅における独自の姿勢や見解などからSteinbeck にとって「迷子」とは何かを考察する。第2 章では実際に旅が始まってから、その過程でどのように「迷子」になるのか検証する。第3 章では旅の終え方における「迷子」の描写に焦点を当てる。そして、最終的には度重なる引用の “I’m lost” や “I got lost” 等がどのような意味でそれぞれ使われているのかを軸に、Steinbeck が旅行記をいかに構築したか、結論づける。

1.旅の始まり
 旅の前に悪天候が続き、出発が遅れてしまう。次第に旅への期待と不安が交錯する中、Steinbeckは用意周到に旅支度を始める。キャンピングカーにドン・キホーテの愛馬からロシナンテ号と名付け、自身とCharley の食料、燃料、釣り道具、そして、いざというときの為に銃も揃えていた。また、Steinbeck は既に作家として大成していたが、その身分を隠し、現地の人々とは一旅人として接したいと考え、洋服にもたいそう気を使っていた。その甲斐あってか、”I would find it impossible to move about without being recognized. Let me say in advance that in over ten thousand miles, in thirty-four states, I was not recognized even once” (6) と成功談を語る。小説だけでなく、映画『エデンの東』や『怒りの葡萄』の原作者としても広く知られていたので、本人だと一度も気づかれなかった喜びは想像に難くない。

 Steinbeck は前もって旅の計画を大まかにしか立てていなかったようだ。自らを風来坊と呼ぶSteinbeck なので頷けるが、その理由は、どんなにあらかじめ計画していようと、安全を気にかけていようと、いったん旅に出てしまえば無駄だからと言う。Steinbeck の見解、旅の計画がどうして無駄なのか、以下から窺える。

We findafter years of struggle that we do not take a trup; a trip takes us. Tour matters, schedules, reservations, brass-bound and inevitable, dash themselves to wreckage on the personality of the trip. . . . In this a journey is like marriage. The certain way to be wrong is to think you control it. (3-4)

 長年あがいた末に我々は気づく。人が旅に出るのではなく、旅が人を連れ出すと。旅そのものが個性を発揮しはじめたら最後、きっちり定めた目的も練り上げた計画も取っておいた予約も頓挫する。このような旅は、結婚に似ていて、コントロールしようというのが間違いなのだとSteinbeck は述べる。まず、旅が人を連れ出すとは、旅を単に擬人化しているわけでは無論ない。旅が実際に人を導き始めると、旅人が受身の状態に変わることを指している。それゆえ、自ら能動的に旅をしているつもりでも、実はそうではなく、あくまでも旅に連れて行ってもらっている現象となる。これは、記憶に例えると分かりやすいだろう。記憶も同様に人が記憶を常に司っていると思いがちだが、記憶が人を司る現象が実際に度々起きる。例えば、心に残る記憶を無理やりに思い出そうとしなくても、その思い出に関連性のあるものや人に出会うと、自動的に記憶が人に当時を想起させる。視覚や聴覚だけでなく、臭覚、触覚、味覚等の五感が特定の記憶と繋がれば、記憶は突然やってくる。この場合、人はコントロールしようがない。つまり、旅も旅人にとって制御不能のものとなれば、抗えず、受身にならざるを得ない、ということなのだろう

 旅の性質に関する見解もさることながら、Steinbeck は旅で出会う人々との交流においても独自の世界観を持つ。どうやって旅で見知らぬ人々と親交を深めるのか。その一番良い方法を伝授している。

The techniques of opening conversation are universal. I knew long ago and rediscovered that the best way to attract attention, help, and conversation is to be lost. (8) [下線筆者]

 ここでSteinbeck は、会話を始めるテクニックは全国共通であると言う。昔から知っていたことを再確認したのだが、誰かの注意や助けを誘って会話を始めたいなら「迷子」になること“to be lost”だと話す。確かに実際に迷子になっていなくとも、もし迷子のフリをすれば話すきっかけとなり、相手のことを知るチャンスにもなる。迷子の状態が人との交流をもたらす一番の方法であることを、旅先で見知らぬ人たちから親切にされた旅人なら容易に理解できるだろう。だが、道中Steinbeck が常にこの方法を使って会話を始めていたわけではない。Steinbeck は、旅仲間の愛犬Charley を大使として遣いに出す。Steinbeck によると “A dog, particularly an exotic like Charley, is a bond between strangers” (8)であるため、Charley がSteinbeck の代わりに「迷子」のフリをして新しい友人を見つけてSteinbeckのところに連れてきてくれる。Charley が親善大使の役目を十二分に果たしていたおかげである。

 そして、悪天候が終わり、いよいよ出発の時が来る。しかし、色々と考えながら旅の準備をしていた為、Steinbeck は出発する前から既に旅に導かれていた感覚だったのではないだろうか。

2.旅の途中
 キャンピングカーなど車の移動ではやはり地図があると便利である。Steinbeck も縮尺の大きな地図と小さなものを持ってきてはいた。それでも彼は頻繁に迷子になってしまう。New England地方 Maine州 Deer Isle に向かう途中で早くも道に迷う。“I got thoroughly lost in Bangor, what traffic and trucks,horns blaring and lights changing” (39) となり、Main州で警官に道を尋ねている。

 I seem to be lost” “Where is it you want to go?” “I’m trying to get to Deer Isle.”He looked at me closely, and when he was satisfied that I was't joking he swung on his hips and pointed across a small stretch of open water, and he didn’t bother to speak. (40) [下線筆者]

 Steinbeck は本当に迷子になったので、交流のためではなく、道が知りたくて州の警官に尋ねた。だが、本来は国民を助ける立場の警官が道を尋ねる人に対して異常に警戒心が強く、本当に迷子で道を尋ねていると分かっても、道案内をするのに言葉を発せず指をさし、ただ頷くだけの応対に、いささか気を悪くしているのが分かる。Steinbeck の一方的に話しているさまから居心地の悪さが感じ取れる。迷子になったときに手を差し伸べてくれる反応には、相手の職業ではなく個人のバックグラウンドが関係していることを改めて知ることになる。なぜなら、Steinbeck はアメリカの警察官に対する嫌悪感を吐露しているが、旅の終わりで紳士的で親切な警官たちとも出会っているので、悪いイメージは最終的には払拭されたからである。

 また、Steinbeck も地図を利用している旅人であるのに、地図の存在意義の希薄さを説く。旅行者の中には、時間を浪費して喜ぶ地図マニアがいて、彼らは景色を直に楽しむより地図そのものに注意を払う傾向にある。また、どんなときも自分の居場所を地図上で正確に確認しないと気が済まない類の旅行者もいる。そういう旅行者と自分は違うと話す。

It is not so with me. I was born lost and take no pleasure in being found, nor much identification from shapes which symbolize continents and states. Besides, roads change, increase, are widened or abandoned so often in our country that one must buy road maps like daily newspapers. (55) [下線筆者]

 私は生まれながらの「迷子」で、見つけてもらいたいと思わないし、大陸や州を表す形から居場所を確認したいとも思わないと言う。逆説的に言えば、正確に自分がどこにいるかを確認できたとして、それが何になるのか、と言い換えられる。つまり、確認することで事実や自身の何かが変わるわけではなく、安心を手に入れた気になっているだけである。本人曰くSteinbeck は生まれながらの迷子なのだから、旅行中に何度も迷子になるのは自然である。誰かに見つけて欲しいと思う感情は、おそらく旅人が地図上で居場所の確認をするのに似ている。どちらも不安から逃れ安心したいのだろう。しかし、旅人は地図上で旅をしているのではなく、旅そのものを肌で感じるために旅しているのだから、不安な気持ちも受け入れて旅に没頭すべきだ、ということなのではないか。

 後半では、アメリカの道路事情に触れている。アメリカの道路は道が変わったり増えたり広がったり塞がったりが多く、それでは新聞を買うように毎日ロードマップを買わなくてはならない。このことから、信用できる地図などもはや存在しないと言える。その結果、変化の多い道路や渋滞の酷さから、道路上で頻繁に迷子となる場合が多くなる。

 また、道中で迷子になる理由の一つに道路標識をあげている点が興味深い。アメリカの各州はそれぞれ独立した個性があり、それがハイウェイの州境の標識にも見受けられる。例えば、New Englandの各州は言葉や文字数を節約していて、簡潔な言い回しで指示する。New York 州は常時どなり散らして命令する。Ohio 州の標識はもっと優しくフレンドリーな提案に近いそうだ。そこで、Steinbeckは標識に関して結論づける。“Some states use a turgid style which can get you lost with the greatest ease” (62)であると。仰々しい言葉使いのせいであっという間に道に迷う。そして、ここでは迷うのが “I” ではなく “you” になっている。これはSteinbeck のように熱心に標識を読めば、彼でなくとも誰もが簡単に迷子になる可能性を説いている。つまり、本当にアメリカという国に興味があればを前提にしているのだ。

 それでは、Steinbeck の故郷California州 Salinas に立ち寄ったときは迷子になったのだろうか。Steinbeck はSalinas に近い Monterey に行き、旧友のJohnny Garcia が営む酒場で再会する。そこでSteinbeckは昔を懐かしみながらも、一方ですっかり変貌してしまった故郷について旧友Johnny に語りはじめる。

“I will now tell you true things,brother-in-law (Johnny). Step into the street―strangers, foreigners, thousandsof them. Look to the hills, a pigeon loft. Today I walked the length ofAlvarado Street and back by the Calle (Street) Principa´l and I saw nothing butstrangers. This afternoon I got lost in Peter’s Gate. . . . If this were myhome, would I get lost in it? If this were my home, could I walk the streetsand hear no blessing?” (154) [下線筆者] 

 Steinbeck は故郷で多くの余所者たちを見かけて愕然とする。今日も街をぶらぶらしてみたが知らない顔ばかりだった、そしてPeter’s Gate の辺りで道に迷ってしまった、と言う。もし、ここが自分の故郷なら、迷うことなんてあるか、と続ける。Thomas Wolfe が書いたYou Can’t Go Home Again という本がある。まさにその本のタイトル通りだと、旧友に告げる。このとき、Steinbeck は実際に故郷で迷子になったのは間違いないだろう。だが、故郷に戻っている気がまったくしない失望感から「迷子になった」というフレーズを使ったとも考えられる。

3.旅路の終焉
 Steinbeckの旅はNew York に帰宅する前に終わっていたと言う。

I know exactly where and when it was over.Near Abingdon, in the dog-leg of Virginia, at four o’clock of a windyafternoon, without warning or good-by or kiss my foot, my journey went away andleft me stranded far from home. (208)

 旅がどこでいつ終わったのか正確に分かっている。Virginia 州Abingdon の近くの急カーブで、風の強かった日の午後4時だ。前触れもなく、別れのキスもなく、旅はSteinbeck から去って行った。家から離れた場所で取り残されてしまった、と。この突然訪れた旅の終焉は、旅の始まりで触れた旅を計画することの無益さ「旅が人を連れ出す」に酷似している。なぜなら旅人は旅をコントロール出来ない。旅の意思を受け入れるしかないのである。

 Virginia 州Abingdon 以降は、景色を見ることもなく、ただ車を走らせて何も覚えていない、とSteinbeck は振り返る。よって「迷子」だったのかどうかの記述はない。しかし、南部に寄った後、己が使命に気づき、それをどう表現して行くか「迷い」の中で運転していたのではないだろうか。

 そして、New York に戻って来たときにはSteinbeck は行き交う人々の渦に巻き込まれ、交差点の真ん中で立ち往生してしまう。強引に歩道の縁石に車を寄せ、駐車禁止地帯に車を停めた。警官が近づいて来てSteinbeck に尋ねる。

“What’s the matter with you, Mac, drunk?”he asked. I said,“Officer, I’ve driven this thing all overthe vountry―mountains, plains, deserts. And now I’m back in my own town, where Ilive―and I’m lost.” He grinned happily.“Think nothing of it, Mac,” he said. “I got lost in Brooklyn only Saturday. Now where is it you were wanting to go?” (210) [下線筆者]

 このキャンピングカーでアメリカ中を運転し、今戻って来たばかりで迷子になったのだと答えるSteinbeck に警官は笑いながら言い放つ。「そんなのはたいしたことない。私など、この土曜日にブルックリンで迷子になったばかりだ」と。そして旅人Steinbeck は自分の家に戻り、旅行記は終わる。ここでSteinbeck が迷子になっているのは帰宅ラッシュの都会に追い立てられ、道路から歩道に出るしかなく文字通りに迷子になった、の解釈で良いだろう。しかし、ここは、旅の終わりが突然訪れたように、渋滞する道路も人間がもはやコントロール出来なくて、警官さえも迷子になるという含蓄でもある。よって、最後にSteinbeck が迷子になったのは、アメリカを知る旅の目的を果たせていないという比喩には至らない。

おわりに
 これまで旅行記Travels with Charley にみる迷子の表象を考察した。というのもテクストの最後に「迷子になる」と出てくるが、そのフレーズは全編を通して表出されていたからである。旅の始まりでSteinbeck は、迷子になることが会話を始める契機となり、交流をスムーズに活かせる手段である、とユニークな見解を示していた。また、旅が人を連れ出す、という旅に抗えない旅人の受身な視点も興味深いものであった。

 旅の途中では、自らが生まれながらの「迷子」であり、見つけてもらいたくないとまで語っていた。その姿勢は地図マニアへの批判にまで及ぶ。地図で常に自分の居場所を確認しなければいられない旅行者に批判的な眼差しを向け、Steinbeck は確認などせず、旅そのものを体感しながら旅行をしていた。それでもSteinbeck は時々地図を使っていたのである。地図を使ってもハイウェイの渋滞や道路標識などで迷子になることが証明された。変容し続ける実在の道路で地図が活かされないことをSteinbeck は思い知ったのである。その後、故郷でも迷子になってしまう。しかし、ここで言う迷子とは、故郷に帰ったのに自分の知る懐かしい故郷の姿はもはやなく、その変貌ぶりに落胆し困惑している意味で迷子になっていたといえよう。

 そして、旅の終焉では、家に戻る前に旅がSteinbeck に突然終わりを告げる。最後はNew York の街中でSteinbeck は渋滞に巻き込まれ、道に迷ってしまう。警官にそう話すと、警官もBrooklyn で迷子になったばかりだと切り返される。ここでの迷子とは、文字通り、道路で迷子になることだが、一方で、近代化した世の中で道路は車で溢れかえり、渋滞の渦に身動き出来ない。これは社会の変貌に追いつけないSteinbeck の一面も映し出している。

 このように、一貫して迷子になることが表出されていた。つまり、迷子はテクストの表象であり、テクストのテーマ「アメリカ再発見」の旅に身を置くSteinbeck の終始一貫した様相だったのである。よって、Steinbeck が意識的に挿入し続けていたと考えられる。ときに修辞的意味で、またあるときは文字通りの意味で使われていたと言えよう。

 Steinbeck 研究者の上優二氏はこの作品を「整然としたルポルタージュの形式で書かれているわけでなく、旅行中のさまざまな経験、人間観察、個人的回想、アメリカの神話、そして風刺のきいた、ときにユーモアを交えた文明批評等々を、いわばモザイクふうに収録した旅行記である」(上439)と批評している。つまり、形式の如何を問わず読み応えのある秀逸な旅行記に間違いないのである。それでも、一貫した「迷子」という表象に裏打ちされた「アメリカ再発見」というテーマが存在し、最後は読み手によって解釈の余地を残す点で、この旅行記はまさに小説としての要素も構築されていたのではないだろうか。

※ここまでが引用



<参考サイト>
charlesenglishclassTravels with Charley


END

アメリカ 全ての国立公園を巡る ドライブルート

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 47ヶ所を90日間(約3万km)で巡る 

アメリカ 全国立公園制覇ロードマップ (Google Maps)
Dogmatic trip to the U.S. National Parks in 30,332 km (18,848 miles) of driving


イメージ 1■アメリカには、アラスカや離島を除くと、47ヶ所に国立公園がある。 行ったことがあるのは19ヶ所。 (下記公園リストに●印) 2013年の旅行では、アメリカ政府の財政危機 ガバメントシャットダウンで国立公園が閉鎖され、前半に予定していた場所に寄れなかった。 また、冬季閉鎖で途中までしか入れない公園もあった。 将来、残り全てを巡ってみたい。


■例えば、国立公園だけ全て巡るドライブ旅行を企画したら、そのルートや日程はどの様になるのだろうか? (こんな地図マニアに、作家のスタインベック氏は眉を顰めるだろう。)過去の経験を基に、独善的なルート(冒頭の図)を設定してみた。

 ロサンゼルスを起点に、下記順に国立公園を巡る。 公園間の移動距離が長い場合は多少の寄り道を加え、宿泊日は増えるが単調な移動日にならないようにした。

 結果的に、総走行距離は約3万kmになった。 1日の走行距離を400kmとすると、単純計算で75日を要す。 丸1日滞在したい公園もあるので、日程の目安は90日くらいになるようだ。

The full list of national parks in order (47/59 parks)
  1. Joshua Tree National Park, CA ジョシュア・ツリー●
  2. Grand Canyon National Park, AZ グランド・キャニオン●
  3. Petrified Forest National Park, AZ 化石の森●
  4. Great Sand Dunes National Park and Preserve, CO グレートサンドデューンズ●
  5. Black Canyon of the Gunnison National Park, CO ブラックキャニオン
  6. Mesa Verde National Park, CO メサ・ヴェルデ
  7. Arches National Park, UT アーチーズ●
  8. Canyonlands National Park, UT キャニオンランズ●
  9. Capitol Reef National Park, UT キャピトルリーフ
  10. Bryce Canyon National Park, UT ブライスキャニオン
  11. Zion National Park, UT ザイオン●
  12. Great Basin National Park, NV グレートベースン
  13. Death Valley National Park, CA デスバレー●
  14. Saguaro National Park, AZ サワロ●
  15. Guadalupe Mountains National Park, TX グアダルーペ山脈
  16. Carlsbad Caverns National Park, NM カールズバッド洞窟群●
  17. Big Bend National Park, TX ビッグ・ベンド
  18. Hot Springs National Park, AK ホットスプリングス
  19. Everglades National Park, FL エバーグレーズ●
  20. Dry Tortugas National Park, FL ドライ・トートゥガス
  21. Biscayne National Park, FL ビスケーン△
  22. Congaree National Park, SC コンガリー
  23. Great Smoky Mountains National Park, TN グレート・スモーキー山脈
  24. Mammoth Cave National Park, KY マンモス・ケーブ
  25. Shenandoah National Park, VA シェナンドー
  26. Acadia National Park, ME アーカディア
  27. Cuyahoga Valley National Park, OH クヤホガバレー
  28. Isle Royale National Park, MI アイル・ロイヤル
  29. Voyageurs National Park, MN ボエジャーズ
  30. Theodore Roosevelt National Park, ND セオドア・ルーズベルト△
  31. Badlands National Park, SD バッドランズ
  32. Wind Cave National Park, SD ウインドケーブ△
  33. Rocky Mountain National Park, CO ロッキーマウンテン△
  34. Grand Teton National Park, WY グランドティトン●
  35. Yellowstone National Park, WY イエローストーン●
  36. Glacier National Park, MT グレイシャー●
  37. North Cascades National Park, WA ノース・カスケード
  38. Mount Rainier National Park, WA レーニア山●
  39. Olympic National Park, WA オリンピック●
  40. Crater Lake National Park, OR クレーターレイク
  41. Lassen Volcanic National Park, CA ラッセン火山△
  42. Redwood National and State Parks, CA レッドウッド
  43. Yosemite National Park, CA ヨセミテ●
  44. Kings Canyon National Park, CA キングズ・キャニオン●
  45. Sequoia National Park, CA セコイア●
  46. Pinnacles National Park, CA ピナクルズ
  47. Channel Islands National Park, CA チャネル諸島

 上述のルートは公園間の移動距離が長い場合に多少の寄り道を加えているが、寄り道をしないグーグルマップ自動計算によるルートは 約2万7千km(約1万7千マイル)になる。 差分の約3千km(2千マイル)が、寄り道の距離。

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寄り道無しの アメリカ 全国立公園制覇 ロードマップ
Auto-routing trip to the U.S. National Parks in 27,087 km (16,831 miles) of driving


■全ての国立公園を巡るドライブルートをインターネットで調べると、ランディー・オルソン氏のプログラム RouteXLによる最短ルート設定を発見。 僕が設定した前述のルートよりも、約25パーセント短い。 このルートは国立公園に少し入っただけで次の公園へ向かうルートになっている。 距離優先なので、公園内に見たい場所があっても見られない、我慢を強いられるルート設定だ

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最短距離アメリカ 全国立公園制覇ロードマップ (Google Maps)
Complete trip to the U.S. National Parks in only 23,333 km (14,498 miles) of driving


 同じプログラムを利用した全州制覇ロードマップもある。 全公園制覇とほぼ同じ走行距離になっている。 はたして、全州制覇を目指し、このルートで走行する方はいるだろうか?  これは単にプログラム RouteXLのデモンストレーションで作成した地図だと思う。

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最短距離アメリカ 全州制覇ロードマップ (Google Maps)
Complete trip around the U.S. in only 22,046 km (13,699 miles) of driving

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オルソン氏のRouteXLは、routexl.comで利用できる。
14ヶ所までなら、無料でルート作成が可能。

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このプログラムは、宅配のルート設定も可能。
画像は、routexl.nl の下記 ブログ記事より借用。


■かなりの時間と労力を投入して国立公園を全て巡るルートマップを作製したが、この努力は報われるのか? とどのつまり、次回のアメリカ旅行は何処を巡るのか? それは、いつか? それはひとまず脇に置き、この地図が皆さんのお役に立てば嬉しいです。


<関連ブログ記事>

<参考サイト>
 routexl.com RouteXL

<メモ> fuji-maru専用
 BKUP The optimal road trip to the U.S. National Parks

米RV市場と メルセデスベンツ スプリンター

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 RV市場変化の一因は、MB-Sprinter? 

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アメリカの自動車用 燃料価格の推移

モーターホームは、その巨体ゆえに大量の燃料を消費する。 アメリカでは2000年代後半から燃料単価が急上昇。 RVメーカーはこの状況に対応すべく、高効率エンジンの採用や車体の軽量化、空力特性の改善、小型RVの導入を推進し、自走式RV(クラスA、B、Cモーターホーム)のラインナップが変貌し始めた。

 従来、クラスB、Cモーターホームのエンジンは、大排気量のガソリンエンジンが定番。 しかし、2000年代初頭、数社の自動車メーカーが燃費の良いディーゼルエンジンを搭載するベース車を市場に投入すると、多くのRVメーカーが採用し始めた。 2008年、RVシャーシー専門メーカーは、米モーターホームの主戦場となるクラスAモーターホーム向けに、電気モーターをエンジンとトランスミッションに挟み込むハイブリッドを投入。 いち早く採用したのは、ウィネバゴ社とフリートウッド社だった。

 自動車用燃料の高騰にも関わらず、近年のRV人気の高まりは衰えない。 ペットも含めた家族全員でのキャンプなど、支出削減も可能なRV旅行のメリットが幅広い世代に浸透しているようだ。 全米のRV保有台数は800万台を超え、10世帯に1台の高普及率。 ”RVing”が主なレジャーの一つになっているアメリカは、キャンプ場やRVパーク、レンタルRVやRV専用駐車場など、RVを取り巻く環境が充実している。

写真は、ブログ記事 アメリカ レンタル キャンピングカーのサイトより転用。

 堅調なRV需要を支えているのは、ベビーブーマー世代。 RVメーカーは、燃費を改善したモーターホーム、小型軽量RVや高機能RVなどでラインナップを拡充し、低い貸付金利やここ数年で値下がりした自動車燃料費と相まって、ミレニアル世代の購買意欲を高めている。 燃費改善に貢献しているのは、メルセデスベンツ社のスプリンター、フォード社のトランジットやフィアット・クライスラー社のプロマスター(デュカト)。 何れもディーゼルエンジンを搭載し、自走式RV(クラスB、Cモーターホームと一部の小型クラスAモーターホーム)のベース車に採用されている。

リーマンショック後の景気後退で、一時的にRV出荷台数が減少。 その後、RV市場は堅調に伸長する。 2017年は約50万5千台となり、過去最高台数と過去最高伸び率 (前年比17.2パーセントアップ)を記録している。(参考:ヨーロッパRV市場は11マン1千台で、前年比15パーセントアップ)

 1980~2018年 年間RV出荷台数の推移 アメリカ
グラフは、ブログ記事 米RV出荷絶好調の裏側にある悲惨な状況より転用。

 近年、著しい伸び率を記録しているのは、自走式モーターホームのクラスCクラスB。 原因は、冒頭で述べた通り、燃料価格高騰の影響もあると考えられる。 一方、圧倒的な台数でRV市場を席捲する牽引タイプのRVは、堅調な伸び率を維持している。 しかし、このに悲惨な状況がある事を忘れてはならない。

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タイプ別RVの台数推移

 日本ではハイエースやキャラバン等、ワンボックスバンをベースにしたキャンピングカーが市場を席捲しているが、アメリカでは大型観光バスサイズのクラスAモーターホームが自走式キャンピングカーの主流。 バンベースのキャンピングカーは、クラスBと呼ばれ、年間出荷4~5千台(市場占有率 1%)のニッチな市場となっている。

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2017年 タイプ別RV出荷台数の占有率

 自走式RVの内、クラスAモーターホームの出荷台数の伸び率が鈍化。 数年前まで自走式RVの中でトップの出荷台数であったが、クラスCに抜かれてしまった。 自走式RVでは、値段が手ごろなクラスCや小型のクラスBモーターホームが好まれる傾向にあると推定できる。

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自走式RV モーターホーム クラスABC出荷台数の推移

 クラスBモーターホームのメーカー別 市場占有率を見てみると、第1位は、約35パーセントの占有率を誇るWinnebago社。 クラスBで4車種(Era, Travato, Paseo, Revel)をラインナップ。 2012年にSprinterベースのEraとRevelを加え、全米を網羅するディラー販売で順調に販売台数を伸ばしている。 2014年約13パーセント第3位から、2016年は1位になり、25年以上も1位を守ってきたRoadtrek社を抜いた。

 第2位は、約30パーセントRoadtrek社。 これまでクラスBでは常に占有率40パーセントを超える圧倒的な地位を築き、2015年まで常に第1位だった。 Chevrolet Expressベースのモーターホームを生産販売していたが業績が低迷。 2016年よりErwin Hymer Groupの傘下に入り、Ram ProMasterやMB SprinterベースRVもラインナップに加えた。

 第3位は、約20パーセントAirstream社。 1980年よりThor社傘下にある。 2004年に市場導入した豪華なInterstateは、ブランド別クラスBの販売台数で2011年より7年連続 1位。

based on a MB Sprinter W906 319 CDI (3500 Cargo Van)
170" Wheelbase, 290" Extended Body,
24' 4.5" Total Length, 108.5" High Roof

 クラスCモーターホームのメーカー別 市場占有率を見てみると、1位は、Thor社。 ライバルメーカーを次々と買収して傘下に収めている。 RVタイプを集約し、継続するタイプはThor社の1ブランドとした。 1980年より20社以上を買収し、2016年にはJayco社を買収して牽引式RVの占有率を伸ばしている。 2位Forest River社。 2014年まではThor社と競い合っていたが、差を付けられてしまった。3位Winnebago社。 上位3社の具体的な数値は不明だが、占有率は20パーセント台で拮抗していると推定できる。

■従来、クラスB、Cモーターホームのベース車は、Ford社Econoline/E-SeriesやGM社Chevrolet Express等のフルサイズバンや そのキャブシャーシーが用いられてきた。 大排気量のV8、或いはV10ガソリンエンジンを搭載し、巨体のモーターホームを力強く走らせるが、燃料消費は頭痛の種。 燃費は7mpg(3km/L)前後なので、375マイル(600km)走行すると、55ガロン(208L)のガソリンタンクが空になる。

 Mercedes-Benz社が、2001年に新Sprinter Van、 2004年にSprinter Cab Chassisをアメリカ市場に導入した。 他社に先駆け、ディーゼルエンジンを積み、燃費を改善。 複数のボディサイズやホイールベース、FRと4X4が用意され、多くのRVメーカーに採用される。 また、この新Sprinter Vanの登場で、新たなRVメーカーが誕生したり、クラスBに参入するメーカーが出てきた。 このMB Sprinter(W906)とRVメーカーの詳細については、次の記事に
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MB Sprinter Van & Cab Chassis

 Fiat Chrysler社は2006年にRam ProMasterを導入。 こちらも複数のボディサイズやホイールベースが用意された。 エンジンは、ターボディーゼル 3.0L I4とガソリン 3.6L V6 Pentastarの両タイプから選べる。 駆動はFFで、4X4に改造する事は困難。 ヨーロッパでは、2006年よりディーゼルエンジン 2.0 or 2.3L I4を積んだFiat Ducato 5th Generationとして販売され、RV販売台数の3/4に採用されている。 日本では、HYMER Japan社でHymer、デルタリンク社でAdriaニートRV社でWinnebago Travato& Trendフジカーズジャパン社でRoller Team(伊)の購入が可能。
 
Based on Fiat Ducato/Ram ProMaster
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Hymer Hymercar Ayers Rock, Adria Twin
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Winnebago Trend, Roller Team RIVIERA 85XT

メルセデスベンツスプリンターのキャンピングカー #2

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 Bunch of Motorhomes based on a MB Sprinter 

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マイナーチェンジした 2019 Sprinter 516CDI
メルセデスベンツバンの社長 Volker Mornhinweg氏(左)
大口顧客 ハイマー社の専務 Christian Bauer氏(右)

■メルセデスベンツ社の商用車で最も有名なのがSprinter。 年間約40万台がダイムラー社デュッセルドルフ工場とスペイン工場で生産されている。 輸入関税のある国へは分解して輸出し、現地工場で再組立というセミノックダウン生産。 現在、ノースチャールストン再組立工場の隣に新工場を建設中で、完成すれば現地生産に代わる。

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アメリカでは、Daimler Vans USA社が
サウスカロライナ州(Google Maps)でSprinterとMetrisを生産。

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 左はドイツ、右はUSA
ボディとパワートレインをドイツから輸入し、アメリカで組み立て。
これにより、輸入トラックに課せられるChicken Tax(25%の関税)を回避。


■2001年にモデルチェンジしてW906となったSprinter Van。 2006年より、排ガス浄化に尿素SCRシステムを用いた3Lブルーテックディーゼルエンジンが搭載され、環境基準EuroVI(乗用車ではEuro6)に対応した。 (このエンジンについては、ブログ記事 ”ディーゼル自動車の排ガス Diesel emissions”で触れている。)
 
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 これ以降、多くのRVメーカーがクラスBモーターホームのベース車に採用するようになる。 Passenger VanCrew VanCargo Van(2500/3500)、Travel 65の4種類だが、耐荷重や室内高を確保するため、主にCargo Vanの3500シリーズがRVに用いられる。
 このタイプは、リアがダブルタイヤとなり(Passenger Van、Crew Van、Cargo Van 2500はシングルタイヤ)、スタンダードルーフの設定は無く、ハイルーフ又はスパーハイルーフとなる。 また、 全長約7mのエクステンディドボディの設定があり、最も広い居室が確保できる。(Cargo Van 2500にエクステンディドの設定なし) スプリンターカーゴバンの仕様は次の通り。

 全幅:79.7"(2.024m)、ミラー込み 95.5"(2.426m)
 全高:ハイルーフ 8' 11"(107.3"、2.725m)
    スーパーハイルーフ 9' 7.4"(115.4"、2.931m)
    参考 スタンダードルーフ 7' 10.5"(94.5"、2.400m)
 全長:ショート 19' 5.3"(233.3"、5.926m)
    ロング 22' 10"(274.1"、6.962m)
    エクステンディド 24' 1.8"(289.8"、7.361m) 
 ホイールベース:WB144 144.3"(3.665m)、WB177 170.3"(4.326m)
 エンジン:3.0 L, V6 BlueTEC Turbo Diesel (OM642 2006~)
 駆動:スタンダード RWD or 4WD
 タイヤ:215/85R16 x 6

Cargo Van 3500/3500XD US$41k~66k
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FIY2500 Standard Roof - 144" Wheelbase
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3500 High Roof- 144" Wheelbase
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3500 High Roof - 170 Wheelbase
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3500 High Roof - 170 Wheelbase Extended
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Sprinter Travel 65 (2007~)
WB 4.235m, L 7.716/W 1.993/H 2.900m
Driver plus passengers, up to 18

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3500 High Roof - 170 Wheelbase Extended。
本体価格 6,300,000円(税別 予備検付き)
写真は、2018ジャパンキャンピングカーショーで撮影。

2004年、ダイムラーバンUSA社がスプリンターキャブシャーシーをアメリカ市場に初めて投入。 2006年、環境対応した燃費の良いV6ディーゼルエンジンを搭載すると、多くのRVメーカーがクラスCモーターホームに採用した。 スプリンターキャブシャーシーの仕様は次の通り。

 全幅:79.7"(2.024m)、ミラー込み 95.5"(2.426m)
 全高:スタンダードルーフ 7' 11.5"(95.5"、2.426m)
 全長:WB144 20' 0.3"(240.3"、6.104m)
    WB170 22' 6.3"(270.2"、6.863m)
 ホイールベース:WB144 144.3"(3.665m)、WB177 170.3"(4.326m)
 エンジン:3.0 L, V6 BlueTEC Turbo Diesel (OM642 2006~)
            or 2.1 L, L4 BlueTEC Turbo Diesel (OM651 2008~)
 駆動:スタンダード RWD、4WD
 タイヤ:215/85R16 x 6

MB Sprinter Cab Chassis 2004~, US$38k~45k
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3500 Standard Roof - 144" Wheelbase
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3500 Standard Roof - 170" Wheelbase

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スプリンター キャブシャーシ (又はカッタウェイと呼ばれている)
ヨーロッパでは、Tractor-head versionと呼ばれている。


 RVs built on a MB Sprinter Van 170 Wheelbase 

◇Sprinter Cargo Van/Passenger Van/Crew VanをベースにしたクラスBモーターホーム。 ホイールベース170インチで、ボディサイズはロングボディ270インチ(7m)又は、290インチ(7.4m)をリストアップ。

Airstream Interstate(2004~)
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クラスB ブランド別 全米販売台数ナンバーワンは、
2011~2017年連続でエアストリーム社のインターステーツ。
現地価格 約18万ドル (2千万円)
しているようだが、MB Japan社は・・・。
写真は、2018ジャパンキャンピングカーショーで撮影。

WinnebagoEra(2012~)
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2012年、Winnebago社もMBスプリンターベースのEraでクラスBに参入。
全米の販売網を生かた拡販戦略で、ロードトレックの牙城を崩す。

CoachmanGalleria(2015~)
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コーチマンは、Forest River社の1ブランド。
MBスプリンターベースでクラスBに参入し、2015年にGalleriaを発表。
現地価格 約11万ドル (1200万円) (rvbusiness.com)

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昔、クラスBロードトレックは市場占有率40パーセントを超えていた。

Advanced RV(2012~)
American CoachPatriot
Avion (a division of The RV Factory) Azur
Chinook RV Countryside& Bayside
Coach HouseArriva
Devon ConversionsSapphire
Dolphin Motor Coach (Grand Coach)Dolphin, CapeCod, DayTraveler
Great West VansLegend EX/SE
Outside VanValhalla
Pleasure-WayPlateau FL/TS
RegencyConcept

Tonke Traveller 470 (eu)


 RVs built on a MB Sprinter Van 144 Wheelbase 

ショートホイールベース144インチをベースとしたクラスBモーターホームをリストアップ。 このサイズは、主に4x4 Expedition RVのベースに採用されている。

 ハイマージャパンが、Grand Canyon S と ML-Tを日本に輸入。
イメージ 25 イメージ 26
4WDのハイマー グランドキャニオンS
写真は、2018ジャパンキャンピングカーショーで撮影。

Winnebago Revel
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2017年にデビューしたウィネバゴ社初のエクスペディション"レベル”

CS-reisemobile (Campingcar Fujiwara社で購入可能) (eu)
CSモーターホーム社の "アミーゴ (AMIGO) 5.4"
2013年 ジャパンキャンピングカーショーで撮影。

Overland Explorer Adventure Series
Roadtrek SS Agile
Westfalia Mobil Marco Polo, Bocklet

AC Motorhomes 519 (S Africa)

La Strada Regent S 4x4, Nova (リンクス社で購入可能) (eu)
Zhengzhou Yutong GroupZK5049XLJ1奔驰房车 (China)



 RVs based upon a MB Sprinter Cab Chassis 

Sprinter Cab ChassisをベースにしたクラスC又はクラスB+モーターホームをリストアップ。

BürstnerAero Van (eu)
 バーストナージャパンが日本に輸入。
 現在の車種はフィアットデュカトベースに代わっている。

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うちのドリゾウの隣は、バーストナー エアロバン
日本にもクラスBプラスのキャンピングカーが輸入されていた。
Class B+ photo taken in Japan, 2015

Hymer Van S& ML-T 570/620/580 PALMO Sportstar RS (eu)
 ハイマージャパンが、Grand Canyon S と ML-Tを日本に輸入。
 写真は、2018ジャパンキャンピングカーショーで撮影。

イメージ 29
ハイマーバン S520

イメージ 30 イメージ 31

イメージ 32
ML-T570 4WD
4x4は、Expedition RV 冒険用RVに。

Winnebago
イメージ 1
アメリカにおけるディーゼルエンジン搭載車クラスCモーターホームの
売上台数No.1は、ブランド別で ウイネバゴ社”ビュー”。占有率は、約20%!
エンジンは、2,143cc L4、又は、2,987cc V6 デーゼルターボが選択可。

Airstream Atlas
Bimobil (eu)
Coach HousePlatinum II
Coachmen
Creative Mobile InteriorsCustom Coaches
Devon Conversions utosleeper(discon)
Dethleffs Globeline T 7043
Fleetwood Jamboree DSL(2011)/Tioga DSL(2011)
Forest River Forester MBS& Solera(2008-15)
Gulf Stream Conquest(2008-09)
Leisure Travel Vans (Triple E RV) Serenity/Unity/wonder
MaurerStarliner
Wanner Freizeit Silverdream (eu)
WingammGrand Cru (eu)
Woelcke (eu)


 Class Bs based upon a MB Sprinter cutaway 

Andy Mauck氏がデザインし、Custom Coach社(Farber Specialty Vehicles)が生産するMauck 2をベース車に、少し趣向の違ったタイプもある。 スプリンターキャブシャーシにファイバーグラスのボディを組み合わせ、クラスBモーターホーム。

イメージ 33

EverGreen RV(2016年6月廃業) Imperial
イメージ 34 イメージ 35



■同じ居室仕様のクラスBモーターホームで、フォードのキャブシャーシー、又は、MBのキャブシャーシーが選択可能な場合がある。 価格が高いのは、MBのキャブシャーシー。 その差、約400万円! ところで、スプリンターのキャブシャーシーは400~450万円で、フォードは330~400万円。 本来なら、約50万円の差となるのだが。
 ボリュームディスカウントでRVメーカーが格安に入手可能なフォードキャブシャーシー。 一方で、プレミアを付けても売れるスプリンターベースモーターホーム。シャーシとは言え、そのブランドイメージの格差を象徴しているようだ。

イメージ 36 イメージ 37
2019 Sprinter 516CDI
スリーポインテドスターは、信頼の証
イメージ 38 イメージ 39
E-series
フォードトラックは力強いイメージ

■ここまで記述してきたスプリンターよりも小さいMB-Vitoをベースとしたキャンパーもある。 ポップアップルーフを装備した標準車両V220d Marco Polo HORIZONや、Westfalia社がキャンピング内装を加えたキャンパーJules Verneなど。 日本で車中泊するなら、これで十分かも。

イメージ 40
Marco Polo Horizon Limited Edition
イメージ 41
写真は、newatlas.comより借用。

■アメリカには、MB-Sprinter Vanをキャンパーに改造する架装業者が多数ある。 予算に合わせ、自分好みのオリジナルキャンパーを製作してくれる。

<参考サイト>
motorhome.com
rvbusiness.com
 TOP DEBUTS: EverGreen RV Imperial Class B January 26, 2015
media.daimler.com
autonews.com
dieselworldmag.com
trucks.com
mbvcharleston.com

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News List related to Camper Vans based on a MB Sprinter

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下記 ブログ記事作成で 参照したサイト


<関連ブログ記事>
 ディーゼル自動車の排ガス Diesel emissions 2017/10/5
 Expedition Vehicles 冒険用のキャンピングカー #2 2017/11/04 準備中


  Thirteen upfitter companies are affiliated with the Sprinter,
  including Coachmen and Airstream.
 Roadtrek SS-Ideal May 1, 2010
 RV Snapshot: Leisure Travel Unity U24MB August 2, 2010

 2011 Monaco Montclair B-Plus March 18, 2011
 2012 Winnebago Era June 22, 2011
 Airstream Interstate 3500 August 24, 2011

 Leisure Travel Vans Unity U24IB

 Ready for Adventure (Roadtrek CS-Adventurous)
 FIRST-CLASS B’s November 26, 2013
 Get Into The Spirit 

 Siesta Fiesta (Thor Motor Coach) June 2, 2014
 Advanced RV Class B June 2, 2014
 Adventurous Launch
 A Glimpse Into 2015 December 18, 2014
 Winnebago Era 70C December 23, 2014

 Unity U24MB (Leisure Travel) February 23, 2015
 Class B Trailblazer
 The Direct Route July 22, 2015

 An Airstream Interstate Grand Tour May 25, 2016
 B’s of Azur August 26, 2016
 New Motorhomes for 2017 December 20, 2016

 High Marks for Class Bs May 23, 2017
 Sporty Size, Big Luxury (Coach House Platinum II) May 25, 2017
 Motorhome Nomenclature June 21, 2017
 A Grand Debut (Former Dolphin Motor Coach) August 25, 2017
 The Classic Ride: Boats and B’s October 26, 2017
 Top new Class C Motorhomes November 29, 2017
 2017 MotorHome Readers’ Choice Award Winners December 1, 2017
 Pleasure Cruise (Pleasure-Way Plateau TS) December 4, 2017

 Phoenix Cruiser is a Class C with Class March 29, 2018
 Enjoy the View (Winnebago) April 29, 2018
 10 Motorhomes with Good Prices and Great Features April 27, 2018


thefitrv.com

rv-pro.com
 Class B Market Heats Up February 24, 2017
Trucks.com April 24, 2018
 First Drive: 2019 Mercedes Sprinter Van Is Agile and Versatile
media.daimler.com
autonews.com
dieselworldmag.com
mbvcharleston.com
HYMER VAN S520 日記
enWiki
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RV Manufacturers 海外のキャンピングカーメーカー

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Update May 9, 2018

 Motorhomes, Travel Trailers フジカーズジャパン社が輸入
AC Motorhomes (South Africa)
 Xpedition
Action mobile (Austria)
 Xpedition
Adria (eu)
 Motorhomes デルタリンク社が輸入
 Class B Vans
 Pickup Campers
Aero Coach (2001 acquired by Dutchmen Mfg)
 Makers of Aerolite Cub and Aerolite Travel Trailers
Airstream (1980 a subsidiary of Thor Industries)
 Motorhomes and Travel Trailers エアストリームジャパン社が輸入
Alaskan Camper
 Pickup Campers
Aliner (Former Columbia Northwest)
 Lightweight Folding Trailers RVランド社が輸入
Alpenlite
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers, Pickup Camper
American Coach (acquired by Fleetwood, a subsidiary of REV Group)
 http://www.americancoach.com/は削除された
Americana RV
 Factory ordered 5th Wheels
Arctic Trucks (Iceland)
 Xpedition
 Motorhomes, Travel Trailers
 Class B Vans, Class B+
 Class B+
Avion (a division of The RV Factory)
 Class B Vans
Award Recreational Vehicles ?
 Travel Trailers
 http://www.awardrv.com/は削除された
 Expedition
Bailey (uk)
 Class B Vans, Class B+
Beaver Motor Coaches (acquired by Monaco)
 Monterey, Santiam, Patriot, Marquis
Bigfoot RV
 Truck Campers, Travel Trailers
Bimobil (de)
 Xpedition
 5th Wheels
Bliss Mobil (Netherlands)
 Xpedition
 Xpedition
Breckenridge (2004 acquired by Thor Industries)
 Motorhomes, Travel Trailers, Campers, Park Trailers
Bruder (Australia)
 Xpedition
Bunkhouse Camper Trailers (Former B&F Specialties)
 Pop-up campers
 Motorhomes バーストナージャパン社が輸入
Burro Travel Trailers
 Fiberglass Travel Trailers
 http://www.burrotrailers.com/は削除された
B&L Enterprises
 Travel Trailers
CAMI(Cool Amphibious Manufacturers International)
 Amphibious Motorhomes
 Class B Vans
CaraBoat (Austria)
 Boat Home 
 Class B Vans, Class B+
Casita Enterprises
 Fiberglass Travel Trailers カーショップスリーセブン社が輸入
 Lightweight Folding Trailers
 Motorhomes
 Class B Vans
Coach House
 Motorhomes
 Travel Trailers
Coachmen RV (2008 acquired by Forest River)
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailers
 Travel Trailers
 Xpedition Trailers
 Xpedition Trailers
 discon
Cowboy Cadillac
 Custom truck and motorhome conversions.
Country Coach
 Class A Motorhomes
CrossRoads RV (2004 acquired by Thor Industries)
 5th Wheels, Travel Trailers, House Trailer
 5th Wheels, Travel Trailers
 Motorhomes  Campingcar Fujiwara社が輸入
 Xpedition
 Motorhomes
 Class B Vans
Damon Motor Coach (2010 acquired by Thor Industries)
 Motorhomes
 Class B Vans
 Makers of Born Free Motorhomes
Dolphin Motor Coach(Former Grand Coach 2017年創業)
 Class B Vans
 Exited
DRV Luxury Suites (Former DoubleTree RV acquired by Thor Industries)
 5th Wheels, Travel Trailers
Dutchman (1991 acquired, 2013 a subsidiary of Thor)
 5th Wheels, Travel Trailers, Toy Haulers
Dynamax Corporation
 Motorhomes
 Xpedition
 Fiberglass Travel Trailers
Elddis (uk) (2017 aquired by Erwin Hymer Group)
 Travel Trailers
 Motorhomes
 Class B Vans
 Fiberglass Travel Trailers, 5th Wheels
 Motorhomes リンクス社が輸入
EverGreen RV
 Motorhomes, Travel Trailers Exited 2016
 http://www.goevergreenrv.comは削除された
Exiss Aluminum Trailers
 Aluminum Trailers
 Xpedition
 Xpedition 
Featherlite Manufacturing
 Motorhomes, Trailers
 Travel Trailers
Fleetwood RV (a subsidiary of REV Group)
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailers, Pickup Campers
 Xpedition
 Xpedition
Four Winds International (2010 acquired by Thor Industries)
 Motorhomes
 http://fourwinds-classc.com/は削除された
Forest River
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailers
Foretravel
 Motorhomes
Forks RV
 5th Wheels, Travel Trailers Exited 2017
 http://www.forksrv.com/は削除された
 Slide-in Pop-up Campers
 Toterhome, Trailer
Garage RVs(acquired by Thor Industries)
 Outlaw Toy Haulers is one of Thor Brands
 http://garagervs.com/は削除された
General Coach (1982 acquired by Thor Industries)
 5th Wheels, Travel Trailers, Park Models
Geocar (Austria)
 Xpedition
 Class A Motorhomes
 exited
 Xpedition
Globe Camper (France)
 Xpedition
Great West Vans
 Class B Vans
 Class B Vans
Gulf Stream Coach
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers
Hallmark Campers
 Pickup Campers
 Toterhomes
 Xpedition
Haulmark
 Trailers
 5th Wheels, BigHorn is a well-known brand, Travel Trailers, Toy Haulers
 Class A Motorhomes 
Highland Ridge RV (Former Open Range)
 Travel Trailers, 5th Wheels
Hi Lo Trailer Company
 Travel Trailers
 Motorhomes, Travel Trailers
 Exited
Holiday Rambler (a subsidiary of REV Group)
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers
Horizons
 5th Wheels
 Xpedition, Truck Campers
 Xpedition
 Xpedition
Hy-Line
 Park Models, Travel Trailer, 5th Wheels
Hymer (de)
 Motorhomes, Travel Trailer HYMER Japan社が輸入
Imagine TrailVans (South Africa)
 Xpedition Trailers
Innovan (Australia)
 Xpedition
 Motorhomes
Islander
 Class B Van
Jayco(2016 acquired by Thor Industries)
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailers ボナンザ社が輸入
 Travel Trailers, Folding Trailers, Class B Vans
K-Z RV (acquired by Thor Industries)
 5th Wheels, Travel Trailers, Pickup Campers
 Pop-Up Campers
Kedron Caravans (Australia)
 Xpedition
 Motorhomes Campingcar Fujiwara社が輸入
 Class B Vans (Based on Fiat Ducato) Campingcar Fujiwara社が輸入
 Xpedition
Keystone RV (2001 acquired by Thor Industries)
 5th Wheels, Travel Trailers
Kingsley Coach (2012年倒産)
 Toterhomes
Kibbi (acquired byRenegade RV)
 Toterhome
 http://www.kibbi.com/は削除された
King Kampers
 http://www.kingkampers.com/は削除された
Komfort (acquired by Dutchhmen)
 5th Wheels, Travel Trailers
Kottage RV ?
 Park Models
Kodiak (acquired by Dutchhmen)
 Skamper
 http://www.kodiak-rv.com/は削除された
K & D Custom Coach
 Builds custom RVs, handicap acc.
Lance Camper Manufacturing
 Pickup Campers ミスティック社が輸入
 Xpedition
 Class B Vans リンクス社が輸入
Lazy Daze
 Motorhomes
Lotus Caravans (Australia)
 Xpedition
Leisure Travel Vans
 Motorhomes, Class B Vans
Liberty Coach
 Custom Motorhomes
 Travel Trailers, Motorcycle camping trailers
 Tent Campers, Truck Campers, Travel Trailers, Toy Haulers
Longhorn Conversions
 Horse and Cargo Trailers
Marathon Coach
 Motorhomes
McKenzie Towables (acquired by Monaco)
 5th Wheels, Travel Trailers
 http://www.mckenzierv.com/は削除された
  Class B Vans
 Class B Vans
 Class A Motorhomes
Monaco Coach (a subsidiary of REV Group)
 Motorhomes
Motor Coach Industries
 Motorhomes
Motorhome World (South Africa)
 Xpedition
National Coach (1988 acquired by Thor Industries)
 Bus
Nest Caravans (2016 acquired by Airstream)
 Fiberglass Travel Trailers
 http://www.nestcaravans.com/は削除された
Newell Coach
 Motorhomes
Newmar Corporation
 Motorhomes, 5th Wheels, Travel Trailers
Nexus RV
 Motorhomes, Class B+
 Motorhomes
 Truck Campers
Northstar
 Pickup Campers
 Xpedition
Northwood Manufacturing
 5th Wheels, Travel Trailers, Pickup Campers
Nu Wa Industries
 5th Wheels
 Xpedition
Okanagan
 5th Wheels, Truck Campers, Mobil homes
 Xpedition
 Travel Trailers
Outfitter
 Pickup Campers
 Class B Vans
 Xpedition
 5th Wheels, Travel Trailers, Toy Haulers
Palomino RV
 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailer, Pickup Campers
Patriot Campers (Australia)
 Xpedition
Peterson Industries
 5th Wheels, Travel Trailers Closed 2015
 http://www.excelrvs.com/は他社が使用
Phoenix Pop Up Truck Campers
 http://www.phoenixcampers.com/は削除された
Pilote (uk)
 Motorhomes
Pleasure Way
 Class B Van
Powerhouse Coach
 Lluxury motor coaches, Toterhomes
Psi-Azalai(France)
 Xpedition
Rapido(France)
 Motorhomes リンクス社が輸入
 5th Wheels, Travel Trailers
 5th Wheels 
Renegade RV (a subsidiary of REV Group)
 Motorhomes, Trailers

Rexhall Industries (acquired by BYD, BYD Motors, No longer an RV Mfg)
 Motorhomes
 http://www.rexhall.com/は削除された
Roadman Campers
 Motorcycle camping trailers
Roadtrek (2016 aquired by Erwin Hymer Group)
 Class B Vans
 Motorhomes フジカーズジャパン社が輸入
 Travel Trailers
 Exited
 Class B Vans, Small Travel Trailers
Safari Motor Coaches (Now Monaco)
 Motorhomes
 Motorhomes
Scamp
 Fiberglass Travel Trailers, 5th Wheels カーショップスリーセブン社が輸入
Shadow Cruiser
 5th Wheels, Travel Trailers, Pickup Campers
 5th Wheels, Travel Trailers
 Class B Vans, Class B+, Travel Trailers
Six-Pac Campers
 Pickup Campers
Skyline Corporation
 5th Wheels, Travel Trailers, Mobile Homes
SLRV expedition(Australia)
 Xpedition
 Motorhomes, Class B Van, 5th Wheels
 Class B Vans
Sportsmobile
 Class B Vans
Starcraft RV
 5th Wheels, Travel Trailers, Folding Trailers, Pickup Campers
SunnyBrook RV (acquired by Winnebago)
 5th Wheels, Travel Trailers
 http://www.sunnybrookrv.com/は削除された
Shadow Lite
 Truck Camper
 http://shadow-lite.com/は削除された
 Toterhomes
 Truck Campers
 Toterhomes, 5th Wheels, Travel Trailers
 5th Wheels, Travel Trailers
 Travel Trailers
 Lightweight Trailers (Quite Lite Campers & Shelters) 
 Pop-Up Trailers
 Toy Haulers, 5th Wheels
 Xpedition
Tikro (eu)
 Class B+s  (Based on Fiat Ducato) Campingcar Fujiwara社が輸入
Thompson Coach
 Prevost Conversions
Thor Motorcoach
 Motorhomes
Tiffin Motor Homes
 Motorhomes
Tonke (NL)
 Xpedition
Toppola (uk)
Track Trailer (Australia)
 Xpedition Trailers
TrailManor
 Travel Trailers
 Exited
 Travel Trailers
TravelTrucks (Australia)
 Xpedition
Travel Units
 5th Wheels, Travel Trailers
Trek RV (a subsidiary of REV Group)
 Motorhomes (FIY snowmads.blog)
 http://trekmotorhome.com/は削除された
Trigano (fr)
  Motorhomes, Travel Trailers
 Fiberglass Travel Trailers
Triple E RV now Leisure Travel Vans
 Motorhomes, Class B vans, 5th Wheels, Travel Trailers
Tuscany Luxury Motorhomes (acquired by Thor Industries)
 http://tuscanyrv.com/は削除された
 Xpedition Pop-Up Trailers
Unicat (de)
 Xpedition
Uro-camper(Spain)
 Xpedition
 Xpedition
 Toterhomes
Viking Recreational Vehicles (2008 acquired by Coachman RV)
 Travel Trailers
Vista Motorhomes(South Africa)
 Xpedition
Vixen (1986~1989)
 Moterhomes BMWのキャンピングカー昔、ボナンザ社が輸入
 Exited Blue Bird
 Toy Hauler Fifth Wheels, Travel Trailers, Toy Haulers
 Fiberglass Travel Trailers
 Class B Vans, Xpedition
 Mini Based Exited
Wildax (uk)
 Class B Vans
Wingamm (uk)
 Motorhomes, Xpedition フジカーズジャパン社が輸入
Winnebago Industries
 Motorhomes ニートRV社が輸入
Woelcke (de)
 Xpedition
 Xpedition
Xplorer
 Motorhomes
Yellowstone RV (acquired by Gulf Stream Coach)
 Motorhomes
 http://yellowstonervs.com/は削除された
 Motorhomes



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キャンピングカーレンタル Outdoorsy アウトドアジー

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 個人RVレンタル市場のせめぎ合い 

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Outdoorsy共同創業者のJen Young氏(CMO)とJeff Cavins氏(CEO)

アメリカは世界一のRV大国。 約1千2百万台のRVがあり、10世帯中 1世帯(ミシガン大学の調査では約890万世帯)がRVを所有する程の高いRV普及率。 旅行に使われているのが約1千万台で、残り約2百万台は住宅への転用だと推定されている。 レンタルRV会社は数十社あり、貸し出し拠点は全米で約500ヶ所にもなる。

 RV停泊の受け皿として、民間のRVパークが全米に約1万3千ヶ所もある。 また、政府機関や州、群、市等が管理運営する公営キャンプ場は約2万2千ヶ所。 (Ultimate Campgrounds or HIPCAMPを参照) 内、RVが停泊可能な公営キャンプ場は3千ヶ所ある。 また、公共の土地にはRVで乗り入れてキャンプできるエリアもある。 アメリカでは、家族の場合だとRV旅行の方がレジャーコストが抑えられるので、これがRV普及の背景になっている。

 ここ数年のRV市場の伸張や、RVレジャー人気の高まりで、RVに関連したビジネスが活況を呈している。 RV関連の市場規模は、2016年時点で497億ドル(約5兆4100億円)。 RVでも共有型経済構想ビジネスが展開され、2年前のブログ記事「Land sharing ランドシェアリング、アメリカ 第三のキャンプ地」でもP2Pの ”LandApart”、”HIPCAMP”、”HarvestHosts”、”CampinMyGarden”を紹介したが、これはキャンプ地の貸借

■現在、注目を集めているのがキャンピングカーのレンタルビジネス。 2年ほど前のブログ記事「キャンピングカーを貸し出して稼ぐ!」で紹介したRVshare.comなど、P2Pビジネスとして個人所有RVの貸借仲介サイトが増えてきた。 というのも、レンタルRV会社のキャンピングカー台数が足りない状況が背景にあるからだ。 ここ数年、レンタルRV台数は毎年 10パーセントほど増加してきたが、ピークシーズンは急増する顧客に対応しきれない。 そこに目を付けた一部の人は、複数のRVを購入して、個人所有RVの貸借仲介サイトでレンタルビジネスを始めている。 また、小規模新興RVレンタル会社やRVディーラーがこのサイトを利用し、自社車両をレンタルしている。

 今年2月、RVメーカーの巨人Thor社も5千万ドルを投じて、世界最大RVレンタル&セールス Tourism Holdings社(thl)と共同で、RV/キャンプサイトレンタル事業開発のHT2社を立ち上げた。 このニュージーランド発祥のthl社は、アメリカの大手RVレンタル会社 Road Bear RVEl Monte RVの親会社でもある。 2016年よりmighway.comはアメリカでのRVレンタルをスタートさせており、TH2社のシステムを導入する。

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Tourism Holdings社(thl)傘下の会社


■一方、新興のOutdoorsy社も勢いがある。 techcrunch.comで記事を見つけたので、それを紹介。 内容はRVshare.comを紹介したものと似ているが、創業者の言葉に注目してみたい。

 以下は、2018年2月13日の記事「Outdoorsy, the ‘Airbnb of RVs,’ rolls up $25 million in fresh funding」を翻訳したもの。



 新しい事業を何度も立ち上げる起業家Jeff Cavins氏によれば、毎年3,500万人以上の人たちがRV(キャンピングカーやキャンピングトレーラーなど)を借りようとしているそうだ。 そしてそのうちの38パーセントがいわゆるミレニアル世代。 しかし、そうした人たちは、結局、その目的を遂げられないことが多い。 彼によれば、その理由は、RVレンタル会社が提供している車の数が10万台以下と、少ないから。

 Cavins氏は、サンフランシスコに本社を置く彼の会社Outdoorsyが、この問題に取り組み始めていると語る。 その手段は、米国内で個人的に所有されている1,400万台のRVを他のユーザーにレンタルするというもの。 いわば”Airbnb”のRV版である。

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アウトドアジーのホームページ
ライバルのRVshare.comより、サイトの動きが”重い”。

 こうしたRVは、多くの時間を使われずにホコリをかぶっていることが多い、とCavins氏は言う。 彼はOutdoorsyを2014年の末に共同創業した。(彼はそれまでに7つの会社を起業しており、その内の2つは公開企業である)

 「アメリカ人たちは休暇を確保するのに必死ですが、その実態と言えば、キャンピングカーを買って使い、そしてまた翌年1週間ほど使う、といった具合なのです」とCavins氏は言う。 「そして使われないときには、車は単に車庫に鎮座していて、オーナーはローンと保険を払い続けるという訳です。 そして3年目になると、人々はディーラーを再訪して、『もういいや』と言うんです。 そこでディーラーが言う答は『申し訳ありませんが、3年前に10万ドルでお買上げいただいた車は、現在4万ドルの価値しかありません』というものです」。

 直観的に考えると、このプラットフォームは理にかなっているように思える。 ほとんどの人にとって、RVはそれほど手頃ではないし、それらを維持するのも大変だ。 そして人々は、ホームシェアリングのサイトやホテルでは、訪れることのできないような場所へ行きたいと、増々思うようになっている。 例えばバーニングマン(アメリカ北西部の人里離れた荒野で、年に1度約1週間開催されるイベント)や、毎年開催されるコーチェラ・フェスティバル(野外音楽フェスティバル)のことを思い起こして欲しい。

 しかし、Cavins氏によれば、彼がそのアイデアをプレゼンし始めた数年前には、ベンチャー投資家たちがそのアイデアを「買うことはなかった」そうである。 彼は全ての適切なファームにアプローチしたものの、そのアイデアをリスキー過ぎるとみなした人達によって、丁重な門前払いが繰り返されたと話した。

 Cavins氏によれば、彼と共同設立者兼人生のパートナーであるJen Young氏は、初年度は会社への資金調達を諦めて、2人の「驚異的」な開発者たちと素晴らしいプラットフォームを開発したという。 ベンチャーキャピタルからは4つの条件規定書が提示されたが、彼はその全てを断ったという。 (「私は自分の会社を、彼らに渡すことを望んでいませんでした」と彼は言う) その代わりに、彼が次にとった行動は、会社をNewfield Exploration NFXに参加させることだった。NFXは毎年小さな企業グループと一緒に働き、その「ネットワーク効果」に集中したり、マーケットプレイスの拡大を常に狙っている、ベンチャーファーム兼アクセラレーターである。

 プログラムで費やされた時間はその価値があったと、Cavins氏は述べている。「NFXでは、プラットフォームのプロフェッショナル化を学びました。 例えば、eBay上の販売業者、Zillow上の不動産会社、そしてAirbnb上の不動産管理会社などを想像してみて下さい。 私たちが必要としていたのは、プラットフォーム上でのパートナー企業でした」。 それが、Outdoorsyの始めたこと。 Outdoorsyは、相互プロモーションパートナーシップを結んでいる。 例えば、北米で約500のキャンプ場を抱え、KOAという名前で知られる、キャンプ場のネットワーク Kampgrounds of Americaとの提携もその1つだ。「彼らは土地と空間を売り、Outdoorsyはホテルの部屋を持って行くのです」とCavins氏は言う。

 Cavins氏によれば、Outdoorsyは、Facebook広告、口コミ、そして彼が言うところの「新興パワーセラー(ネットオークションサイトやネットショップで商品をさばくプロ)」を介してユーザーを探しているという。 彼は、カリフォルニア州ハンティントンビーチに住むシングルマザーの例を挙げた。 彼女は5台のRVを購入し、それを使って娘がUCバークレーのロースクールに通うための学費を稼いでいるのだという。「これは、キッチンテーブルの前に座って、私たちのプラットフォーム上でビジネスを行う人々との、コテージ産業の様なものです」とCavins氏は言う。

 またさらに、Cavins氏によれば、Outdoorsyは現在25万6千人のユーザーを抱えており、毎月2万1千人のユーザーが増えているそうである。 RVのオーナーたちは、価格を設定し、サイト上での「信頼性」ランキングと貸出台数に基いて車両貸出小計の80から94パーセントの取り分を手にする (貸し出せば貸し出すほど、取り分が多くなる)。 Outdoorsyは、これとは別に総合計の内、最低10パーセントを徴収するが、その一部は様々なパートナーを通したオンデマンド保険(無制限のロードサービスを含む)へ支払われる。

 勢いに乗り、今や50人を雇用するOutdoorsyは、Aviva VenturesとAltos Venturesの主導により、2,500万ドルのシリーズB資金調達を達成したばかりだ。この調達にはTandem CapitalとAutotech Venturesも参加している。(Autotech Venturesは以前にも、Outdoorsyが調達した650万ドルの資金提供を行ったことがある。その大部分の資金はCavins氏から来たもので、さらに彼自身はNFX、Tekton Ventures、そして数多くのエンジェル投資家からの出資を受けていた)

 勿論、Outdoorsyも完璧に順風満帆というわけではない。 Outdoorsyが公開したRVを眺めると、多くのピックアップトラックが登録されている。 これはレクリエーショナルビークルの定義を少々拡大解釈し過ぎだろう。 少なくとも人々がその中で寝たいと思わない。(敢えてトラックレンタルのためにOutdoorsyを訪れるなら別だが) また、MighwayCampandaといった、少なくとも10以上の競合RVレンタル会社もある 。

補足
 この記事の筆者 Connie Loizos氏は、牽引式RVの1つ、フィフスホイールトラベルトレーラーをご存じないようだ。 ピックアップトラックは、このフィフスを牽く為に使われる。

 そしてOutdoorsyにとっては、Airbnb自身も競合となる。 家や空室レンタルと並んで、AirbnbはユーザーをRVやキャンピングカーに誘う。 Cavins氏は、その他の競合会社やAirbnbとは異なり、Outdoorsyのユーザーたちは「心でつながっている」と主張する。 なぜなら、ホストとゲストが顔を合わせることが滅多にないAirbnbと違い、Outdoorsの「ホスト」は借り手に実際に会って、車の使い方を教えなければならないからだと言う。 (彼は「家族同士が親友になるところ」を見ただけでなく、「結婚に至る場合も」あったと語る)

 Airbnbはまた、借り手が物件を破壊するという問題でも、幾分有名になっている。Outdoorsyが同じ問題をどのように処理しているかを尋ねたところ、同社の保険は、すべての州、郡、管轄区域、地域をカバーする「単発の」保険であると説明された。利用者がOutdoorsyのDMVチェック(運転免許審査)を通過すると(同社は、そのソフトウェアがこれを20秒以内に行うと言う)、その利用者に対する保険の承認が行われ、旅行に対して200万ドルまでの保障が行われるようになる。 保険は、事故の際に、オーナー、借り手、および第三者を保護する。

 想像はできると思うが、Cavins氏はAirbnbと比べられることを気にしていない。 彼は、どちらの企業もパートナーシップに焦点を当てるなどの点で、いくつかの類似点があることを指摘している。 例えば、Cavins氏によれば、Outdoorsyは数多くのイベント主催者と協力して、それほど遠くない未来に、顧客がNASCARレースや、コーチェラやボナルーなどの音楽フェスティバルのチケットを購入した際に、駐車券とお気に入りのシャンパーニュが冷蔵庫で冷やされたRVを、同時に予約できるようにしたいと考えているそうだ。


<関連ブログ記事>

<参考サイト>
techcrunch.com Feb 13, 2018
rvbusiness.com
END

Super Sprinters 様々なスプリンター #2

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 エレガントな スプリンターキャンパー 

Mercedes Benz Sprinter 4x4 Camper Conversion
写真は、@icelandcarcultureより借用。

■これまで、メルセデス-ベンツ社のスプリンターをベースにしたキャンピングカーについて、いくつかのブログ記事を書いて来た。 インターネットでの下調べでは、改造された様々なタイプのスプリンターを散見。 主に冒険用のキャンピングカーをピックアップしてみた。

Expedition RVs










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写真は、mercedes-fans.deより借用。


Tractors with 5th Wheel Travel Trailer

イメージ 5

イメージ 6イメージ 7

Class B motorhomes

 メルセデスベンツスプリンターのキャンピングカー #2で紹介済みなので、ここでは僕のお気に入りのみを掲載。

イメージ 2 イメージ 3
La Strada社 REGENT (販売終了車)


<関連ブログ記事>
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Super Sprinters 様々なスプリンター #3

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 ミニバスは、RVのベース車になるか? 

WB 4.235m, L 7.716, W 1.993, H 2.900m
Driver plus, up to 18 passengers

■これまで、メルセデス-ベンツ社のスプリンターをベースにしたキャンピングカーについて、いくつかのブログ記事を書いて来た。 インターネットによる下調べで、改造された様々なタイプのスプリンターを散見。 今回は、ミニバスをピックアップしてみた。

Mini Buses


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Mini Buses in Iceland

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Bi-articulated bus
写真は、mikrob.ruより借用。

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Sprinter City 77 of the Mercedes-Benz MiniBus GmbH in Dortmund

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写真は、mikrob.ruより借用。

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Red:Sprinter 413 Extra Long autoline-eu.kz (Romania)


Super Sprinters 様々なスプリンター #4

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 日本では見かけないが、海外には… 

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Rallye-Servicefahrzeug MB Sprinter 316 CDi 4x4 KaWa

■これまで、メルセデス-ベンツ社のスプリンターをベースにしたキャンピングカーについて、いくつかのブログ記事を書いて来た。 インターネットによる下調べで、改造された様々なタイプのスプリンターを散見。 今回は、改造車両をピックアップしてみた。

Variants

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NCV3 on the left, T1N on the right
写真は、advrider.comより借用。

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Custom bumper by Backwoods Adventure Mods
写真は、instagramより借用。


Luton Body Trucks

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ルートンボディを製造するメーカーは、
イギリス、ドイツ、ポーランドに多い。

 
Sprinter with a Luton Body in Germany
UPS uses MB Sprinters with a Spier’s box van body
for delivery vans since 2015 (carscoops.com, myvan.com)

Car Carriers



 
MB Sprinter Autotransporter, Articulated body
 車体が折れ曲がる量産車で、日本では見れない。
ブログ記事 Car Carrier #8 運びたいのは1台だけ で紹介。

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5th Wheel Trailer Tractors

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トラクターは、ダブルキャブが多いようだ。

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スプリンターの車両総重量は5トン、最大牽引重量は3.5トン。 しかし、
牽いているトレーラーの車軸から、10トン近くあるように見える。
写真は、mikrob.ruより借用。

April Fools' Pranks

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Mercedes-AMG Sprinter 63 S unveiled with 503 bhp
CGは、autoblog.comより借用。

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Mercedes Vito Camper 6x6
CGは、benzclub.ruより借用。

RV Manufacturers 海外のキャンピングカーメーカー (北米以外)

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Updated May 22, 2018

 Motorhomes, Travel Trailers フジカーズジャパン社が輸入
AC Motorhomes (South Africa)
 Xpedition
 Motorhomes, 5th wheels, Travel Trailers, Pick-up Cabins
Action mobile (Austria)
 Xpedition
Adria (eu)
 Motorhomes デルタリンク社が輸入
Ahorn (de)
 Motorhomes
Alpha (Moser Fahrzeugbau, de)
 Motorhomes, Travel Trailers, Pick-up Trucks, Xpedition
Arctic Trucks (Iceland)
 Xpedition
 Xpedition
 Class B Vans, Small Campers
 Class B Vans, Class B+ Motorhomes
 Class B+
Bailey (uk)
 Class B Vans, Class B+
 Fibreglass Travel Trailers
Bavaria (de)
 Vlass B Vans
Bavaria Camp (de) (2015, aquired by Knaus Tabbert)
 Class B Vans
BELA (de)
 Motorhomes
Bimobil (de)
 Xpedition
Bliss Mobil (Netherlands)
 Xpedition
Batahome (Australia)
 Boat Home
 Xpedition
Bolwell RV (Australia)
 Fiberglass Travel Trailers
Bruder (Australia)
 Xpedition
Bürstner (eu) (1998, aquired by Hymer)
 Motorhomes, Travel Trailers バーストナージャパン社が輸入
 Class B Vans 
Capron (de)
 Motorhomes
CaraBoat (Austria)
 Boat Home 
 Class B Vans, Class B+
Caravelair (fr) (aquired by Trigano)
 Travel Trailers
 Motorhomes
Carrozados Diaz (Argentina)
 Motorhomes, Pickup Campers, Teardrop Trailers
CF-Carrozados (Argentina)
 Motorhomes
 Motorhomes
Cinzia Vehiculos (Argentina)
 Motorhomes, Pick-up Campers, Travel Trailers
 Travel Trailers
 Class A Motorhomes
 Xpedition Trailers
 discon
Carado (de) (1980, aquired by Hymer)
 Motorhomes
 Motorhomes  Campingcar Fujiwara社が輸入
 Xpedition
 Xpedition (based on a Land Rover Defender)
Dethleffs (de) (1980, aquired by Hymer)
 Motorhomes, Travel Trailers
Dolphin Trailes (South Africa)
 Fiberglass Travel Trailers
Dopfer (de)
 Class C Xpeditions
 Exited
Eagle Trailes (South Africa)
 Fiberglass Travel Trailers
Elddis (uk) (2017, aquired by Erwin Hymer Group)
 Travel Trailers (Elddis, Compass, Xplore, Buccaneer)
Eriba (de) (1980, merged with Hymer)
 Travel Trailers
Etrusco (de)
 Motorhomes
 Motorhomes リンクス社が輸入
 Xpedition
 Xpedition 
 Travel Trailers
Fenske Hnos (Argentina)
 Motorhomes, Toterhomes
 Xpedition
Frankia (de)
 Motorhomes
Gehocab (de)
 Pick-Up Cabins
Geocar (Austria)
 Xpedition
Gibert Car (Argentina)
 Motorhomes, Pick-Up Cabins, Expedition
Gidget Retro Teardrop Camper (Australia) (USA gidgetusa.com)
 Teardrop Campers (2018 Exiting)
 thegidget.com.au は削除された
 Class A Motorhomes
 Xpedition
Go Pods (uk, Since 2015)
 Micro tourer caravan
 Xpedition
Heevel Motorhome (Argentina)
 Class B Vans,Pick-Up Cabins
Heku (de)
 Class B+ Motorhomes, Clip Cars
 Motorhomes, Travel Trailers
 Xpedition
 Xpedition
Hymer (de)
 Motorhomes, Travel Trailer HYMER Japan社が輸入
 Class B Vans
Imagine TrailVans (South Africa)
 Xpedition Trailers
Innovan (Australia)
 Xpedition
 Motorhomes
 Travel Trailers, Folding Trailers, Class B Vans
Kedron Caravans (Australia)
 Xpedition Trailers
 Motorhomes Campingcar Fujiwara社が輸入
 Class B Vans (Based on Fiat Ducato) Campingcar Fujiwara社が輸入
 Xpedition
 Motorhomes, Travel Trailers
 Xpedition
 Class B Vans リンクス社が輸入
Laika (Italy) (2000, aquired by Hymer)
 Motorhomes
Lotus Caravans (Australia)
 Xpedition Trailers
LMC Caravan (Lord Münsterland Caravan de)
 Motorhomes, Travel Trailers
Mars Campers (Australia)
 Travel Trailers
Mclaren Sports Homes (uk)
  Class B Vans
Molero (de)
 Class A Motorhomes
 Class B Vans
Niesmann+Bischoff (eu) (1996, aquired by Hymer)
 Motorhomes
 Fiberglass Travel Trailers
 Xpedition
Orangework (de)
 Xpedition
Ormocar (de)
 Xpedition, Sandwichplatten
Patagonia Campers (Argentina)
 Pick-up Cabins
Patriot Campers (Australia)
 Xpedition
 Motorhomes
Pierandrei (Argentina)
 Motorhomes
Pilote (uk)
 Motorhomes
 Xpedition
Rapido(fr)
 Motorhomes リンクス社が輸入
Reimo (de)
 Parts, Class B Vans

Rimor (Italy)
 Motorhomes
 Class B Vans
 Trailers
 Class B, C Motorhomes
Rodantes Caravana (Argentina)
 Motorhomes
Rodantes Electa (Argentina)
 Motorhomes
Rodantes Fenix (Argentina)
 Motorhomes
 Motorhomes フジカーズジャパン社が輸入
 Travel Trailers
 Exited
 Amphibious Travel Trailers
 Motorhomes
Silfred Motorhome (Argentina)
 Motorhomes
Silver (fr)
 Travel Trailers
SLRV expedition(Australia)
 Xpedition
Status (Chile)
 Travel TraTrailers(Casas Rodantes), Motorhomes, Xpedition
Sunlight RV
 Class B Vans
Sunliner (Au)
 Motorhomes, Class B Vans, 5th Wheels
Sun Living (aquired by Adria Mobil)
 Class C+ Motorhomes
 Class B Vans, Class B+, Travel Trailers
TEC Caravan (de) (aquired by Hymer)
 Travel Trailers
 tec-caravan.deは削除された
 Xpedition
 Motorhomes, Xpedition
3Dog (de) (aquired by Hymer)
 Small Trailers
Tikro (eu)
 Class B+s  (Based on Fiat Ducato) Campingcar Fujiwara社が輸入
Tipoon (fr)
 Travel Trailers
Tischer (de)
 Pick-up Campers
Tonke (NL)
 Xpedition
Toppola (uk)
Track Trailer (Australia)
 Xpedition Trailers
TravelTrucks (Australia)
 Xpedition
Trigano (fr)
  Motorhomes, Travel Trailers
Tu Lugar Motorhome (Argentina)
 Motorhomes
 Xpedition Pop-Up Trailers
Unicat (de)
 Xpedition
Uro-camper(Spain)
 Xpedition
Vanderlust (Ireland)
 Class B Vans
 Toterhomes
Vista Motorhomes(South Africa)
 Xpedition
 Class B Vans, Xpedition
Wildax (uk)
 Class B Vans
Wingamm (uk)
 Motorhomes, Xpedition フジカーズジャパン社が輸入
Woelcke (de)
 Xpedition
 Fiberglass Travel Trailers, Truck Camper Cabins
 Motorhomes

上記に掲載が無い場合は、下記サイトへ

 日本のビルダーやディーラー jrva.com/link


<参考サイト>
 lyncs.co.jp 欧州最新情報
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レトロなキャンピングトレーラーは流行するか? #1

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 一過性とは思えない、アメリカのRVトレンド 

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1940s One of Canned Ham Travel Trailers, Terry Coach Trailer
昔、ハムの缶詰型と呼ばれたトラベルトレーラーはアメリカで大流行した。
写真は、trailerlife.com The Evolution of RVingより借用。

■様々なタイプのRVが販売されている中で、アメリカではレトロなトラベルトレーラーも人気がある。 生産後70~80年近く経過したビンテージRVに注目が集まったり、その復刻版が生産販売されるようになったり。 フル装備で大型化した現在の牽引式RVに比べ、当時のRVはシンプルで小型軽量。 このコンパクトさと安さが見直され、RVメーカーが小型RVのバリエーションを増やしたり、小型トレーラーを開発する新たなメーカーも出現している。 また、ビンテージ専門の販売店やレストア/リノベーションを手掛ける業者も多い。

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1936 Masterbilt, Then & Now Restored
写真は、下記サイトより借用。
左:customrodder.forumactif.org (かなり有名な写真)、
右:ビンテージRVのレストア会社 flytecamp.comより借用。

 小型トレーラーは乗用車で牽引でき、大排気量エンジンを搭載する自走式RVとは違い、燃料代がお得。 ミレニアル世代が初めて購入するRVに適していたり、子育てが終わった熟年世代(Empty Nesters)の大型RVからの乗り換えにも選ばれる。 また、安近短なレジャー(Staycation)の道具としても使い易い。 今年に入り自動車用燃料単価が高騰し始め、今後は更に注目を集めそうだ。

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アメリカ ガソリン単価の推移

 リーマンショックで一時は低迷したアメリカRV市場。 現在は完全復活し、その勢いは止まらない。 昨年2017年はトラベルトレーラーがRV出荷台数の約67パーセントを占め、33万5千台。 これは、昨年日本で販売された新車プリウスの2倍以上の台数に相当する。 約4.5トン以下のトレーラーであれば牽引免許が不要で、自走式RVよりも安価なのが、トラベルトレーラーの占有率を高めている主要因。 (アメリカの牽引免許については、文末に記載)
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2017年アメリカ RVタイプ別占有率

 5年ほど前は、牽引式RVが全体の約90パーセントを占めていたが、年々自走式RVの占有率が高まっている。 以前のブログ記事 米RV市場とメルセデスベンツ スプリンターでは、自走式RVが小型車両へシフトしている事について触れたが、牽引式RVが小型トレーラーへシフトしているかは不明。 しかし、小型トレーラーのバリエーションが増えているという事実は、小型トラベルトレーラーの需要が高まっている事を示していると推測できる。RVメーカーは、価格が手頃な小型で軽量な牽引式RVで、若年層などの新規顧客の獲得を目論んでいるに違いない。

■さて、トラベルトレーラーの形状は、1930年代のRV黎明期に誕生したMasterbilt Coach社、Covered Wagon社とBowlus Trailer社を代表とする3系統と、1960年代終盤に登場したBoler社を加え、4系統に分類できる。 現在のトラベルトレーラーと比べると、小型軽量で車輪は1軸のみ。

1系統目:2枚の平らな側面パネルと、前面から後端まで流線形の曲面で構成される缶詰型のトラベルトレーラー

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1937 Masterbilt Coach, Streamline Canned Ham Style Trailer Coache
1937年 マスタービルト・コーチ社の流線形缶詰型トレーラー
写真は、vintagetrailercamp.comより借用。

 戦前/戦後、流線形缶詰型トレーラーは100社を超えるRVメーカーで生産販売される。 Airfloat, Aljo (Aljoa prior to 1957), Aristocraft, Aristocrat, Arrow Little Chief, Arrowhead, Bellwood Vacationaer, Boles Aero, Canadian Deluxe, Cardinal, Cat-o-Lac DeVille, Coachmen Cadet, Corvette, Crown, Dalton, Dethleffs Beduin, Diablo Daisy Mae,  Empire, Federal Trailer, Feild & Stream, Fireball, Fleetwood Sporter, Forester, Hanson Love Bug, Ideal, Jewel Nelson Wheeler, Kencraft, Kenskill, Kit Chateau, Kit Ten, Lakewood, Lil Loafer, Little Caesar, Loadliner, Mallard, Monterey, Mobile Scout(SunnyBrook RV), Nomad, Pleasurecraft, Rainbow, Road Runner, Roadking, Shasta Airflyte, Scotsman, Sportcraft, Terry Rambler, Trailercraft, Wally Byam Holiday, Westerner, Yellowstone Coachなど、枚挙に暇がない。 

2系統目:矩形の4側面と屋根で構成される箱型のトラベルトレーラー

1935 Covered Wagon 17’ Travel Trailer
カバード・ワゴン社の箱型17フィートトレーラー
カバード・ワゴン社については、下記ブログ記事に解説あり。
写真は、ブログ記事 アメリカ キャンピングカー博物館 #3より転用。

 箱型のトレーラーも上記の流線形トレーラーと同様に数多くのRVメーカーで生産販売される。 しかし、単調な形状ゆえ、RVとして現在も生産されているのは稀で、多くはファイバーグラスで構成された矩形の缶詰型に変化していく。 現在は、ヨーロッパや日本の一部のメーカーで生産販売しているが、アメリカではカーゴトレーラーや家畜用トレーラーでしか箱型を見ることが出来ない。

3系統目:金属の骨格と外表面で構成されたアルミ製トラベルトレーラー

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Bowlus Papoose, the first riveted aluminum travel trailer
ボウラス・テラー社のアルミ製トラベルトレーラー
写真は、vintageairstream.comより借用。

 アルミ製トレーラーは戦前に伝説的メーカーが数社あったが、戦中に航空機メーカーが生産に参入して軍事工場用仮設住居として大量生産した。 これは、以前のブログ記事 アメリカ キャンピングカー博物館 #3で詳細を記述。 (アルミは配給制となり、一般には出回らなかった) 戦後は、航空機メーカーが事業転換したり、航空機メーカーの技術者が立ち上げたりしたRVメーカーが生産している。 Airlight(El Rey Trailer), Airstream(Bowlus), Avalon, Avion Coach, Curtis Wright, Schult, Spartan, Streamline(Newell), Vagabond , Westcraft, Zimmerなど。 (詳しくは、allmanufacturedhomes.comを参照) 現在も伝統の形状そのままに量産し続けているのは、エアストリーム社。

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Airstream,Then & Now

4系統目:ファイバーグラスを樹脂で含侵させた外皮をまとい、曲面で構成される卵型のトラベルトレーラー

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Casita is one of well-known Fiberglass Trailers
僕の師匠RVSueも愛用している(nemed BLT;the Best Little Trailer)
上下2分割の下半分は、カシータ社のみ底面もファイバーグラス

 バスタブに代表されるガラス繊維強化プラスチック(FRP:Fiberglass Reinforced Plastics)の技術が1960年代に普及し、高強度で軽量、防水性にも優れている事からトラベルトレーラーにも採用される。 支柱の無い構造躯体でモノコックボディに近く、室内の装備レイアウトが比較的自由になる。 バスタブを2つ上下(又は左右)に組み合わせたタイプはバスタブトレーラーと呼ばれ、継ぎ目が無い屋根は雨漏りの心配が少なく、耐久性に優れている。 (従来のトレーラーは屋根の接合部で雨漏りが発生すると、躯体の木材が腐ってしまう) アメリカでは一般的にFiverglass RVと呼ばれている。 (Fiberglass Reinforced PlywoodをFRPと呼んでおり、これと区別する為、FRP RVとは呼ばない)

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EggCamperは、左右2分割。
残念ながら、現在は生産を休止している。

 既に廃業した会社も多いが、老舗はAalite, American Sport Trailer(Genesis), Amerigo-Gardner, Astro Mfg(Havasu), Beachcomber, Biggar, Bigfoot, Biod Extase, Boler, Bolwell RV, Bonair(Oxygen), Burro, Casita, Contempo(Quantum), Centralia(Minit), Cloud, Compact, Companion, Dolphin, Eagle, Eco, EggCamper, The Egg, Escape, Fahti Caravans, Fiber Stream, Geographic, Gypsy, Hunter I, Lander 401, Land N' Sea Boat(El Macho;Boler clone), Liberty, Lil Snoozy, Lite House, Miti-Lite, MKP Grandesse, Monarch(Ventura), Nest(now Airstream), Niewiadow(Cadet), Northern Lite, OliverParkliner, Perris Valley(Perris Pacer), Play-Mor II, PLAYPAC, Rec-Vee World(U Haul), Scamp, Tote 'n Tarry, Trail Mite, Trails West, Campster, Trailorboat, Traveleze(Suntrek), Tri Fab(Love Bug), Trillium, Triple E RV:now Leisure Travel Vans(Surfside), U. Maly(Windspiel), UNIK, Weis Craft(Little Joe), Willerbyなど。 (新参メーカーは別途紹介)

1955年、カリフォルニア州アナハイムのHille Engineering社が
キャンパー全胴体に初めてファイバーグラスを採用した。
インディアナ州エルクハートにある博物館のサイトは、rvmhhalloffame.org

 アメリカでは昔ながらのスプレーアップ法で生産されるが、日本では生産性が高く欠陥(ボイド)を防止して高品質に仕上がるL-RTM/インフュージョン法で生産するRVメーカーがある。(生産方法は、着脱出来る 既成/自作 キャンピングカー 乗用車編で触れている) 凹型次第で自由な曲面が成型できるので、レトロとは逆の 未来志向のRVを実現してるメーカーもある。

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左:スプレーアップ成形法、右:インフュージョン成形法
写真は、(株)宮城化成より借用。

上記の4系統に加え、小さなティアドロップ型トレーラー

1964年製 Kit Trailer社製造のティアドロップ型のトレーラー
cooltears.com The History of Tears
golittleguy.com Teardrop History
tinyyellowteardrop.blogspot.com Review: Historic Camping & Teardrop Trailers DVD


■次のブログ記事では、実際に発売されたレトロなRVについて紹介します。

Retro RVs that are actually new & Vintage ones

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1968 Boler Fiberglass Travel Trailer
写真は、outdoorsy.comの下記記事より借用。


次のブログ記事は、


牽引免許について
 アメリカの普通自動車免許では(カリフォルニア州のクラスC免許を例に)、4,000ポンド(1,814kg)未満の車両で牽引出来るのは車両総重量が6,000 ポンド 2,721kg以下のトラベルトレーラーやフィフスホイール。 これ以上(10,000 ポンド 4,536kg以下)を牽引するには、4,000ポンド(1,814kg)以上のトラクター(ピックアップトラックなど)が必要。 更に重いトレーラーを牽引するにはクラスA免許が必要。
 従って、アメリカでは、トラベルトレーラーやフィフスホイールトレーラーを購入するのに牽引免許取得という高いハードルは無い。 また、アメリカ中西部には有料道路が少なく、日本のようにトレーラーを牽くと高速道路料金が1ランクアップという出費も無い。

 日本で発行される普通自動車免許の国際免許証には、”Light Trailer”の牽引が可能と記載されているが、具体的な重量が示されていない。 これは、国によって普通免許で牽引出来る重量が異なる為。 日本では750kg以下のトレーラーまで、アメリカでは10,000 ポンド 4,536kg以下まで牽引免許が不要。

詳しくは、下記ブログ記事を参照。


<参考サイト>
investors.com Mar. 21, 2018
trulinecustomrv.com Side Wall and Structural
END

Land and Sea RV Intros New Amphibious Caravan

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 アメリカで初の水陸両用トラベルトレーラー 
これまでオーストラリアやヨーロッパにはあったが、アメリカには無かった。

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Land and Sea RV displayed
(Missouri, January 12-14, 2018)


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Photos from their facebook

2017年にミズーリ州で創業したランド&シーRV社
社名が一般的過ぎて、サイバー空間では埋没してしまう。
(’Land and Sea’は、レジャー用品等の展示会の名称に用いられる)

Amphibious Caravanについては、下記ブログ記事を参照。


END

レトロなキャンピングトレーラーは流行するか? #2

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 最近販売された レトロなRV 
Retro RVs that are actually new

■Heartland RV社は、2009年に倒産したFleetwood社からトレーラーブランドの全てを取得し、”Prowler”や”Wilderness”を復活させている。 そして、2017年に”Terry Trailer”を復活させ、1960年代のテイストを盛り込んだ”Terry Classic”として販売を開始した。 受注は順調で、ハートランドRV社は生産に1工場を引き当てている。

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(21ft long x 10' high x 8' wide 5,150 lbs)
rvbusiness.com Heartland Terry Classic Taps Retro Fad Feb. 10, 2017
基になったのは、
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left:1958 New Moon Hallmark 35×8 by Redman Trailer
Right:1953 New Moon in the film ”The Long, Long Trailer stars
写真は、tincantourists.comtrailerlife.comより借用。

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1961 Holiday House
写真は、tincantourists.comより借用。

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Left:1959 Traveleze
写真は、tincantourists.comvintagetrailercamp.comより借用。


■SNSに投稿したトラベルトレーラーのレストア写真が反響を呼び、Shasta RV社の”Airflyte”が復活する。 写っているのは、Forest River社(兼Shasta社)の社長 マーク ルーカス氏。 2014年8月、シャスタRV社は1961年式”エアフライト”のレプリカを生産すると発表し、3日間で限定1,941台を完売した。 1941台は、シャスタRV社が創業した年に因んで。 レプリカには当時の部品が80%使用されており、価格は US$14,998~。 詳しくは、以前のブログ記事 アメリカ キャンピングカー博物館 #4を参照。

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1960 Cadillac convertible & New retro trailer ”1961 Airflyte”
写真は、retrorenovation.comより借用。
参考ニュース記事は、RV BusinessココYoutube動画

限定台数で生産されるエアフライト
写真は、Facebook ”Shasta Airflyte 1961 Re-Release Retro RV”より借用。
基になったのは、
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1960年代のShasta Airflyteのカタログ写真
写真は、tincantourists.comより借用。

■元はレストアを生業としていたJerry Labron Ragon氏が2015年にCH Campers社を発足。 (CHとは、Canned Ham)  前述のシャスタ社に似たトラベルトレーラーをUS$8,800~で販売。 残念ながら2017年以降は販売しておらず(ホームページも削除され)、Ragon氏はビンテージトレーラー用部品の販売をしている。

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vintagetrailertalk.freeforums.net CH Camper selling the business!
yelp.com CH Campers


■Gulf Stream社は、2016年に”Vintage Cruiser”の発売を開始。 1950年代の雰囲気を盛り込んだ最新のRVで、外装は木目をあしらったエステートワゴンに合わせたり、屋根は前面から後端までファイバーグラスでラミネートした1枚板を採用したり、内装は懐かしい配色にしている。 このタイプを発表した後の1年間で、販売ディーラーが125店舗も増えたとの事。

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■Riverside RVs社は、多くのレトロ調RVをラインナップしている。

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白黒ブロックチェック柄の床が、1950年代のダイナーを彷彿させる。


■Forest River社のR-Podは、レトロな外形にスライドアウトやポップアップ機能を盛り込んでいる。



■オーストラリアのGidget Retro Teardrop Camper社は、内外装にレトロなデザインを施したお洒落なティアドロップトレーラーを生産販売していた。 残念ながら2018年1月に破産してしまい、新車は入手不可。 細部まで拘った造りになっていたので材料費が高額となり、応分な限界利益を確保できなかったのでは? 米販売会社のサイト(gidgetusa.com)は、まだ閉鎖されていない。

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Gidget Retro Teardrop Trailer with a slide-out
写真は、gidgetusa.comより借用。


■1935年製Bowlus teller社”Road Chief”のレストアで火が付いてしまったGeneva Long氏が、商標”Bowlus”や”Road Chief”の意匠権を買い取り、2013年にRVメーカー”Bowlus Road Chief”をスタートさせた。 ボウラス・テラー社の”ロード・チーフ”は1936年にエアストリーム社が意匠を引き継ぎ、暫くは”Clipper”として生産していた。

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光り輝くシルバーボディにゴージャスな内装で、価格は2千万円超。
Porsche PanameraやBentley Bentaygaで牽引する方々のRV。
基になったのは
 
1935 Bowlus Road Chief Trailer
ボウラス・テラー社については、下記ブログ記事に解説あり。
写真は、ブログ記事 アメリカ キャンピングカー博物館 #3より転用。

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1935 Bowlus Road Chief trailer
写真は、tincantourists.comより借用。


■アーウィン・ハイマーグループ・ノースアメリカ社が今年3月にラスベガスで発表したNew ”ERIBA Touring”。 1958年、ドイツで発売されたエリバ社”Ur Troll”から続くデザインで、レトロ感を残している。 ボディパネルの構成数を減らし、車両重量を従来比で約20パーセント削減して2,500ポンド(1,134kg)以下に。 (エリバ社は、1980年に独ハイマー社と合併し、以来、エリバはハイマー社トラベルトレーラーの1ブランドになっている。)

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New Hymer Touring GT (Eriba Retro towable trailer)
under 2,500 lbs (1,134kg)
基になったのは
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Left:1960s Eriba Puck (t-online.de)
Mid:1990 Eriba Puck touring, Right:Eriba Troll 540GT


■大型トレーラーを販売するエアストリーム社は、ファイバーグラス製の軽量トラベルトレーラーJay/1Sを開発していたNest Caravans社(2013-2015 Oregon designer)を2016年に買収。 ファイバーグラス製の小型軽量トレーラーを自社ブランド”Nest”で2018年より販売を開始する。



■元はミシガン州のRoy氏が1960年代にデザインしたトレーラー。 同氏は生産販売しようとしたが、途中で放置してしまう。 この遺産をクレイグリストで知ったワシントン州のJayne Barocela氏が買い取った。 2015年にRelic Trailers社を創立して、”Relic Trailer”の生産販売を開始。 正に遺産 relicで始まった会社。



■2014年創業のカナダ Armadillo Trailer Mfg社と2017年創業のHappier Camper社。 アルマジロHC1の両車は、1960年代のBoler trailerを意識したレトロな仕上がり。 しかし、装備は現代ならではのアイデアが盛り込まれている。

(Youtube channel Armadillo Trailers)

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C$24k (without a propane system)~C$33k(fully loaded)
(13.5 ft long x 8' high x 6' 6" wide, 3500lbs, 1588kg)
※サイクルトレーラーにもアルマジロがあるArmadillo: the cart that is not only a cart

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Happier Camper HC1 since 2017 (ホープス社が輸入)
基となったのは
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1960s Boler trailer
旧車VWビートルのように 人気があるビンテージトレーラー。
写真は、customrodder.forumactif.orgより借用。
詳しくは、tincantourists.comboler-camping.comを参照。


■自走式RVでは、2014年にウィネバゴ社が復刻版”Brave”(とTribute)を発表。 2015年に26Aとスライドアウト付きの27Bを生産販売している。 ブレイブは1966年にデビューした伝説的なRVで、”eyebrow”(眉)がデザインされた同社初のクラスAモーターホームだった。 単語”Motorhome”は、この時にウィネバゴ社が創っている。

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Winnebago Brave Then & Now (US$97,896-122,927)
with ”eyebrow” design and “Flying W” sidewall logo
エルクハートのRV/MH Hall of Fame Museumにも展示されている。
2008年 町田の独り言 ウィネベーゴF17

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for 33' and 38' Class A (under GVWR 26,000 lbs)
復刻版”Brave”が電気自動車だったら、更に話題になったハズ。


■日本にもレトロなキャンピングカーを生産販売するメーカーがある。 創業当時はトラックキャンパーを専門にしていたMYSミスティック社。 数年前より同社はバンやキャブコンも手掛け、2015年からクラシックな雰囲気を持つ”アンセイ”を生産販売している。

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MYSミスティック社アンセイエ (Anseie:ポルトガル語で’松’の意)
2015年9月25日 町田の独り言 ANSEIE
似ているアメリカのRVは、

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1971 Monaco by Caribou Mfg (now Monaco Coach)
2011年にロサンゼルス郊外で見かけたビンテージ モナコ
(同社は2009年に破産してNavistarに買収される。現在はREV Groupの子会社)

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Junction City Times (Oregon)
monacocoach.com Monaco RV History
写真は、oregonencyclopedia.or Monaco Motor Coachより借用。


<参考サイト>
tincantourists.com
fiberglassrv.com
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