もしかして、紅葉林キャンプは初めて?
Our motorhome in the campground ”Camp Innfuji” site #1 on Nov. 2, 2014
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■先日、山中湖から約4キロ北西のキャンプインフジにて「アメリカンスタイルのキャンプを楽しむ」キャンプが開催されたので 一泊だけ参加させて頂いた。 これは、クラスCモーターホーム BCヴァーノンのオーナーさんが主体のクラブ TAS(Trail Adventure Spirits)と アメリカ・カナダでレンタルキャンピングカーの旅をアレンジする旅行会社 トラベルデポ社の共同主催のイベント。 TASの第147回Mini Camp (11/1~3)に トラベルデポ社が11/1(土)の会費制夕食会の半分をサポートする形態だった。
■初日は生憎の雨。 トラベルデポ社小林氏と 助っ人、S氏、K氏、本来はゲストのM氏、T氏が夕食の準備で忙しくしている中、僕らはキャンプ場に到着した。 TASの副会長T氏が出迎えてくれ、約8m(27ft)ある僕らのモーターホームを最も停め易いサイトへ案内してくれた。 モーターホームのサイズや翌日の出発を考慮し、僕らに最適なサイトを確保して下さっていた事が嬉しかった。 既にTASメンバーの大部分は到着していて、15サイトあるキャンプ場の各サイトにBCヴァーノンが入っていた。 林の中に造作されたキャンプ場はこじんまりしているが、アメリカのRVパークそのもの。 初めてこの光景を見る人は、その異様さに驚くに違いない。
FHU is available at every site
■約3年前にオープンしたキャンプインフジは、日本では数少ないフルフックアップが可能なキャンピングカー専用キャンプ場で、水、電気、排水が接続可能。 各サイトにテントを張るスペースは無いが、ピクニックテーブルと小さな流しが備わっていた。 驚いたのは水を接続する水栓で、アメリカ標準の口径1インチのねじ込み式が採用されていた事。 日本に輸入されるモーターホームの多くは日本に合わせた水接続にしているから、この水栓を使う車両は稀有だ。 電源アウトレットも日本標準の2Pに加え、アメリカ標準の3P30Aが備わっていた。 アメリカの一般的なRVパークと違って敷地は狭いが、30ftクラスのモーターホームが入れるサイト式のキャンプ場が日本に存在する事自体が素晴らしい!
■トラベルデポ社のゲストとして、日本初のハイエンド層にターゲットを絞った雑誌「モーターホームズ」の編集社の3名が来ていた。 この雑誌は来月創刊。 先々週は、アメリカ カリフォルニア州ポモナで開催された”California RV Show”を視察している。 その後、モーターホームでアメリカを旅行し、その様子も特集記事で掲載されるという。 このキャンプに停泊しているモーターホームも取材していたので、もしかしたら僕も取材を受けるのかな? そう思い、雨天走行で汚れた車体を雑巾で拭いたが、徒労だった。(笑) 「編集者から最新のモーターホーム事情も聞くことができます」と案内されていて、これも今回の参加した楽しみの一つ。 平塚氏とは少しお話出来たが、残念な事に集合写真を撮影した後、挨拶して帰られてしまった。 創刊直前で、夕食もご一緒出来ない程 忙しいのでしょうね。
■キャンプサイトから離れた別の広い区画に 2張の大型テントと 2つのタープが張られ、夕食会の準備が進められていた。 統率がとれていないのは共同主催の弊害か? ズルズルとした雰囲気の中、夕食会はいつの間にか始まった。 ”アメリカンスタイルのBBQパーティー『American Night』”がうたい文句のメインイベント。 これも楽しみにしていたが、日本スタイルの焼肉キャンプ飯だった。 しかし、料理の種類は豊富で とても美味しく、ベーコンを更にスモークしたモノ、スモークサーモン等、手作りで手間を掛けたモノが多かった。 雨がしとしと降り続いていたが、キャンプの大敵=風が無いのが救いだった。 ただ、タープに溜まった雨水が滝のように時々流れ落ち、僕もその犠牲になってしまった。(笑)
Left ; Mr. Togawa aka the founder of B.C.Vernon, right ; Campground Owner, Mr. Tsuji
■夕食会でBCヴァーノンの産みの親 戸川氏がキャンプインフジのオーナー辻夫妻を紹介し、ご夫妻の苦労をユーモアを交えてお話された。 辻夫妻からは、手作りのアップルケーキの差し入れが。 それにしても、既に78才になられている戸川氏の記憶力は凄い。 知識や体験談が次から次へと言葉巧みに口から溢れ出て、聞いている僕らを魅了していく。 昨年お会いした時は、BCヴァーノンの開発物語をお聞きしたが、今回は約20年前のモーターホーム販売の苦労話を聞く事ができた。 印象深かったのは、モーターホームでキャンプするという文化を日本人に理解してもらわなければモーターホームは売れない。 その為にモーターホーム旅行の体験ツアーを組んで、RVの本場アメリカやカナダへ行ったという事だった。 そのモーターホーム旅行を現在のトラベルデポ社が実施している事を喜んでいた。 また、当時としては珍しかったモーターホームを多くの人の目に触れるように鉄道会社との交渉の末、西部新宿線の駅のコンコースに展示したそうだ。
■もう一つ楽しみにしていた事があった。 トラベルデポ社のゲストとして招かれていた牧野氏と再びお会いし お話する事。 昨年出版されたアメリカキャンピングカー旅行での体験を基にした本”アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅”の著者だ。 牧野氏は今年6月にもキャンピングカー旅行でアメリカを取材し、10/30に出版されたばかりの別冊Daytona Bros”アメリカ大陸横断”のプロデューサーを務めている。 夕食会前に早速、その本を見せて頂いたが、その出来栄えが素晴らしい。 写真と情報が満載で、アメリカを旅行する際には事前に読んでおきたい一冊になっていた。 ”イージー・ライダー”等、ロードムービーのロケ現場も紹介されている。 夕食会ではトラベルデポ小林氏が牧野氏を紹介。 前述の2冊の本もモーターホーム旅行と組み合わせて説明された。
■夕食会の終盤、牧野氏の今年のアメリカモーターホーム旅行に同行したT氏が寒そうにしていたので、僕らのモーターホームに牧野氏と共にお招きした。 久しぶりにモーターホームの床暖房も兼ねたFFヒーターを入れ、車内を温めた。 晩秋の寒さを気にせずにユッタリと座って、アメリカ旅行情報について更に詳しいお話を聞く事ができた。 僕らの昨年のアメリカ縦横断旅行の写真も見て頂き、情報交換もできた。 牧野氏の次のターゲットはアラスカか? 僕らも行きたいと言うと、「先に行くのは僕だ!」と仰っていた。(笑)
■T氏は単車雑誌の元編集長で、既に引退された方。 僕が小学生だった頃の単車のお話を聞かせて頂いた。 僕はこの時代の単車が大好き。 高校生時代にレストアを楽しんでいたので、色々な事を思い出した。 また、僕がアメリカで撮影してきたエアショーの写真をご覧になり、写っている航空機の情報を教えて頂いた。
家内は夕食会場に残っていて、トラベルデポ社の助っ人で来ていたS氏からフィンランドのお話を聞いていた。 S氏はアメリカ留学の経験も有り、アメリカ情報も豊富。 最近は旅行会社でフィンランド担当だったとの事で、特にフィンランドのお酒事情について詳しく、家内は喜んでいた。
■深夜12時を過ぎると、夕食会場には数人のTASメンバーが残っているだけだった。 アメリカでのモーターホーム旅行後にBCヴァーノンを購入されたI氏と暫く歓談。 トラベルトレーラーと自走式のどちらを選ぶか、かなり迷ったそうだ。 結局、トレーラーの牽引垂直荷重に見合ったヘッド車を選択すると、そのヘッド車両の用途が限られので諦めたそうだ。 やはり、モーターホームと乗用車があった方が家族には都合が良かったとの事。 その後、数人のTASメンバーとお話し、散会となった。
■二日目11/2。 雨が上がり、朝は青空になった。 トラベルデポ社のメンバーは昨晩の夕食会の後片付け。 僕は風邪を引いていたので、お手伝いできず。 ごめんなさいね。 その後、僕らのモーターホームで少し歓談。 キャンピングカー火災という痛ましい事故のニュースが飛び込んできた。 キャンピングカーの骨格や内装には木材が多用されるので、燃えやすい。 ネットのニュース映像を見て、その惨状に一同ビックリ。 その後、トラベルデポ社のメンバーは帰宅された。 トラベルデポ社を通じイベントに参加したメンバーで残っているのは、僕らとトラキャンのT氏夫妻になった。
■T氏夫妻はフェイスブックを通じイベントに参加されていて、昨晩の夕食会には出席されていなかった。 僕は、気になっていた。 トラベルデポ社小林氏の帰り際に同氏から、夕食会の切り盛りで忙しく T氏夫妻と殆どお話出来なかったと聞いたので、同氏のキャンプサイトへお話をしに伺った。 T氏は小林氏とお話出来なかった事に呆れていた。 それは当然だと思い、また、トラベルデポ社の関係者として申し訳なく思った。 T氏夫妻は、トラベルデポ社のアメリカキャンピングカー旅行のセミナーを楽しみにしていた。 このキャンプに到着して「小林氏は何処?」と尋ねても、「何処かわかりません」。 イベントの予定表等も無い。 T氏が事前にEメールで受け取っていた文面を見せて頂いたが、今回のイベントがTASとの共催だと言う事は分からない。 僕がトラベルデポ社のホームページやフェイスブックを見ていた限りでは、イベント全体をトラベルデポ社が主催していると捉えられ兼ねない情報発信だった。 T氏夫妻はBCヴァーノンが集うTASのキャンプに来てしまったと思ったのも止むを得ない状況だったようだ。 T氏夫妻こそが、トラベルデポ社イベントのお客様だったのに。
■T氏夫妻は単車ハーレーダビッドソン、そしてアメリカ好き。 奥さんも単車に乗る。 トラックキャンパーでRVingを楽しんでいて、通常はハーレーをトレーラーに載せて牽引しているそうだ。 今回は雨が予報されていたので牽いて来なかったが、キャンプ場等を拠点にハーレーで散策を楽しむのがT夫妻の旅のスタイルだそうだ。 アメリカではハーレーをレンタルし、アメリカ南西部4州を走っている。 更にはアメリカ大陸ハーレーツアーを企画、開催し、単車雑誌から取材を受けるほど。 それもそのはず、単車関連の事業をされてきそうで、現在は引退されている。 自宅ガレージには秘蔵のハーレーが多数あり、時折多くの仲間が集うという。 その筋ではかなり有名な夫妻だった。
■僕もアメリカ大陸をハーレーで走ってみたいと常々思っていた。 家内はモーターホーム、僕は単車。 キャンプ場を集合地点とし、其々が走る。 そんな思いがあったからT氏夫妻の情報は興味深かった。 ハーレーはレンタルバイクショップではなく、ハーレーディーラーで質の良い単車が借りられるという。 当時のツアーでは多くのメンバーをガイド、サポートし、苦労されたらしい。 時には女性ライダーだけのツアーもあったそうだ! ご自身が楽しむよりも、周りを楽しませるタイプのご夫妻。 携帯電話に入っていた写真を見せて頂いたが、結構ご自身も楽しそうだった。(笑) ハーレーの旅で辿ったルートは、僕らの初期のモーターホーム旅行と共通している部分があった。 それで、僕らのモーターホームにお招きして、写真を見て頂いた。 ご夫妻のアメリカ大陸ハーレー旅行の楽しい思い出が蘇り、旅行談議で盛り上がった。 僕らの昨年のアメリカ大陸縦横断の写真では、モーターホーム旅行の概要や楽しさをお伝え出来たと思う。 気が付けば昼食も食べずに午後3時になっていた。
■ピクニックテーブルでT夫妻とお話していると、紅葉した楓の葉が舞い落ちて来ていた。 僕らが帰り支度をする頃になると時々強い風が吹いて来て、ヒマラヤスギの細い葉が雨のように降って来た。 降り積もったヒマラヤスギの葉を掃き落とさないでオーニングを巻き上げてしまうと、尖った葉が布地に突き刺さって取り除き難くなる。 以前、落ち葉を巻き込んだままにしていたら、押し花のように跡が付いた経験もある。 それではと、洗車用のブラシをトランクから取り出し、落ち葉掃除。 車両側面上部の雨樋にもヒマラヤスギの葉がギッシリ入り込んでいたが、これは走行中に吹き飛んでしまうだろう思い、そのまま。
■キャンプ場をぐるっと回り、車外にいたTASのメンバーにお別れの挨拶をして帰途に。 途中で遅い昼食。 久しぶりに御殿場 魚啓に寄って見た。 午後4時半に到着した時は客席の2/3程度が埋まっていたが、一時間も経つと満席、そして順番待ちのお客さんで大混雑。 僕はいつもの”おまかせ丼”、家内は”本マグロ三色丼”。
■色々書いてしまったが、僕が最も心配しているのは、トラベルデポ社さんの事。 ホームページやフェイスブックは、粉飾ぎみ。 小林社長! 僕も喜んで協力しますから、単独イベントをやりましょうね!

<おまけ>
高速道路で見かけた とっても可愛いミニキャンパー!
これは軽自動車(イエローナンバー)ではなく 普通車8ナンバーのLa.KuneⅡ。
Tiny cute little RV ; Japan-specific RV